遊星ゲームズ
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品川某所ゲーム会 2014/06/07
 日記

 会場にいったら、隣の部屋でもゲーム会やってて驚いた。最初間違えてそちらに入ったら、ふつうに知っている人がいてあいさつしたりしてたけど。
 ゲームマーケット直後のゲーム会なのでゲムマ新作を遊ぶのかと思えばそうでもない感じだった。惨劇RoopeRをずっと遊んでいる卓があったり、ワンナイト人狼とかドミニオンとかが立っていたり。
 自分はゲムマ新作を中心に遊んでた。
 遊んだゲーム。

  • Wawoon
     人狼フリークを自称してる楽々亭の新作。なのだけど、人狼とはまったく関係ない。
     もう箱もなにもかも人狼にしか見えないけど。本当にまったく関係ないので、怖がる必要ないです。
     キャメロットを覆う影やレジスタンスみたいに裏切り者が一人いる協力ゲーム。
    魔法使いたちが協力して、召喚獣を使い巨大な狼と戦う。
     召喚のために、みんなで魔力カードを伏せて出す。召喚獣と同じ色の魔力はプラスに数え、違う色の魔力は2魔力ごとにマイナス1魔力と数える。なので、裏切り者は違う色のカードを出したりする。
     あとは、特殊能力がいろいろあったり。
     細かい不満点は数点あるものの、おもしろかった。
     しかしここまで人狼物件に見えちゃうと、損してないかなあ。それでも人狼の流行に乗れたほうが強いのか。まあレジスタンスが人狼系だと思うなら人狼系なのか。正体隠すし。などと余計なこといろいろ考えた。
  • ナイトクラン
     カードを使うエリアマジョリティ。場にある8箇所の場所カードに、手札のカードを置いていく。カードにはプレイした時の効果がいくつかあったり、裏向きにプレイできるカードが2種類だけあったりする。
     不満なところは、まずカードが見づらいこと。とてもきれいな絵が描かれているのだけど、ゲーム用のデザインが考慮されていない。アイコンも、数種類とはいえ見た目に意味がなく憶えるしかない。あとそれも関係して、盤面が見づらい。コマじゃなくカードを置いていくエリアマジョリティなので、テーブル上がグチャグチャになって、どこになにが置かれたかわからなくなる。それが一目にわからなければならないゲームなので、そのあたりはデザイン上の工夫が必要だった。
     内容はエリアマジョリティだし、楽しめると思う。要素を削りすぎてガチすぎる感じになってる予感はあるかも。
  • シンデレラが多すぎる
     前回の『モテねば。』とは一転してかなりのゆるゲー。なんかゲームマーケットではすごい行列ができていて、すごい数を売ったとかなんとか。
     各プレイヤー手札を4枚持っていて。そこからカードをプレイしていく。カードをプレイすると、シンデレラの条件が絞られる。例えば「シンデレラは金髪ではない」という意味のカードがプレイされたら、金髪の絵が描かれたカードはシンデレラではなくなる。
     ゲーム中1回だけ、他のプレイヤーが出したカードを拒否することもできる。
     それを2周やる。プレイヤーの手札に残ったカードの中で、条件を満たしているカードのうちもっとも番号の小さいカードがシンデレラ。そのカードを持っていたプレイヤーの勝利。
     軽いカードゲームで、ちゃんと楽しめるし悪くない。
     こういうゲームならカード一覧がないとゲームにならなくね? とは最初に思った。じっさいガチ勝負をするなら全カードの記憶が必須なのだけど、でもゆるゲーと思えば別にいいのかな。
  • アルスアルキミア
     いわゆる錬金術士のアトリエ的なテーマのゲーム。箱もボードもとてもきれいだし、木ゴマもたくさんついてる。街の風景が描かれたボードの美しさはかなりすごい。
     でもゲーム面は。もう正直に書くんだけど、残念だ。
     ワーカープレイスメントなのだけど、なにかするたびにサイコロを振る。大きな目が出たら「大成功」というわけで、たしかにマリーのアトリエっぽい雰囲気ではある。でもやっぱりサイコロは危険だ。運ゲーに見えてしまう。それ以上に、得点ルートが少なすぎるから紛れを出すためにはサイコロを使わざるを得ないというあたりに、デザインの負け感がある。
     他にもいろいろあるけど。なんだろう、ここまできれいなパッケージがあるだけに、あまりにもったいなくて厳しい見方になる。

 今回のゲームマーケットの印象としては、もう本気で絵が重要な世界になったという感じ。前からずっとそうではあったんだけど、全体の見た目のレベルが上がってきて、もうきれいなパッケージがないと話にならない世界になった。これについていく気だと大変だなあ。
 ゲーム内容の方は、前回あたりからけっこうゲーマーズゲームも登場していて、これは個人的には大歓迎。おもしろいゲームもたくさんあるし。
 そのへんでなんとなく感じているのは「絵かゲームか」のせめぎあいというか。
 ゲーム作る人には多分いろんなタイプがいる。ボードゲームのゲームシステムを作りたい人、コンピュータゲームを再現したい人、二次創作がしたい人、まあ単純に功名心が強いタイプっていうのもいるかもしれない。
 そんな中で、最近、本職がグラフィックデザイナーという人たちが結構な数出てきてるんだと思う。もう完全に、プロの仕事だろこれと思うことが多い。でもそれが、ゲームとしてのデザインになっていなかったり、ゲーム性の部分が思いの外足りなかったりということはやっぱりある。
 それでもきれいなほうが楽しさを感じやすいという面はあって、無駄というわけではもちろんない。
 そもそもきれいじゃないと売れないのなら、彼らにゲームデザインを学んでもらうのが一番いいゲームを生み出す方法だし、そのうちそうなるんじゃないかなあという気もする。


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品川某所ゲーム会 2014/06/07を