インターネットというのはたぶん本質的に、無難なものが評価される場所だ。誰でも参加できるわけだから。最高点がいくつついても、一つ気にいらないところがあった人が0点をつけると評価ががくっと下がる。
たとえばラーメンデータベースなんてものを気まぐれに見てみたりしても、正直まったく信用する気になれないんである。評価低いなと思ってコメント読んだら「灰皿があったから二度といかない」って書いてあったり。苦手な人もいる油多い系が総じて評価低いのは当然だし。
でもこってりなラーメン喰ったあとにタバコ吸いたい人もいるんだよな。
こういう統計のとりかたにはいろんな試行錯誤があるようだ。最近よく聞くベイズ統計とかもそう。でもだいたい、そういう統計はサンプル数が充分にある場合にしか有効にならなくて、しかしウェブで調べたい情報というのは雑誌に載っていない情報なのである。「こってり好きの喫煙者に絞った評価」がほしいんである。
あるいは、本なら「青背読みが好きなライトノベル」とかそういう情報でないと、ウェブにある意味がない。もっとも、本の場合は種類があまりにも多いから「青背とライトノベルが好きな人しか読まない本」に関してなら信用できる評価になっちゃうわけだけど。
なにやら知人が本に関してそういうプロジェクトに着手してるらしいなんてことに関係して(やってるのはこの人じゃないけど)、そんなことを思った。それだけ。