見てきましたよ。
アヴァロンはみんな大好きなすごい映画だし。これはアヴァロンとつながってるという話で。CM見たらなんかおもしろそうだったし。
もちろんそれなりに、ある種の予感はあったわけだけれど。
感想。
なんつっても役者がいい。
3人のヒロインはみんな、なんつーか、ゲーム顔? というか。すごいきれいで、きれいすぎてCGに溶けこんでる。この世のものと思えない、というかCGに見える。
もちろんそのように撮ってあるわけで、そういうところはさすが押井守映画というしかない。
日本人女優の顔は、アクの強いハリウッド女優よりもCGに映える。という気がする。
そういう部分には期待していたし、じっさい予想以上の映像だった。黒木メイサも、菊地凛子も、佐伯日菜子もかなりいい。
アヴァロンのときほど手間をかけまくった感はないものの。やっぱり技術の向上があったせいか、画面の統一感的な部分は、アサルトガールズも負けてない。
CGのモンスターは、それなりに重量感がありつつ、しかしやっぱりコンピュータゲームのモンスターという感じがよく出ている。そこがいいわけで。
服装といいなんといい、現実感はないんだけど。それはゲーム内の世界だからだ。むしろ、この非現実をちゃんと演出で作ってるのがえらい。
CGを現実に近づけるというより、現実のほうをCGに近づけるというような。でもそれでいて、ハリウッド映画やファイナルファンタジーのようにきれいすぎる世界ではない。
アヴァロンを見たとき、あの映像には衝撃を受けた。そういう、画面全体を本当に演出してる感じが、押井守だなあと思う。これはじっさい、押井守にしか作れない世界という感じはすごくある。
音楽も、川井憲次はあいかわらずいいし。
……。
……それで?
まあね。たぶんストーリーとかなんとかは、はじめから捨てて作られてるんだろうけどね。
映画になってねーなというのがしょうじきなところ。
しかしまあ「これはひどい」といったりするのも含めて楽しんでたりはするのかな。