アマゾンには実は古代文明があったんだよーという話をテレビでやっていた。こないだ兵馬傭の話をやったのと同じ、キャノンの番組だ。キャノンはいったいなにをやる気になっているのか知らないが、しかし、いい番組である。
眉唾ではなく、本当にアマゾン流域に古代文明があったらしい。世界4大文明と肩を並べるほどの、世界史を塗りかえる大発見らしい。なにしろアマゾンの、強烈に強い野生生物たちの中の文明なので、他の4大文明とはなんか趣が違っていておもしろい。
まあたぶん、南米は発掘が進んでない感じだし、アマゾンの中なんて作業も大変だし、それになにより、石建築の文明ではないからみんな腐っちゃって残ってないだろうしで、最近までなかなかわからなかったんだろうな。
文明とかなんとかいうけど、それがいきなり姿を現すわけではないので、むしろ南北アメリカ大陸に古代文明がなかったと考えるほうが不自然なのだ。
たぶん、まだまだ世界中に発掘されていないものがたくさんある。湿気の多い土地とか、建材として石を使えない土地とかは怪しいだろう。そもそも「高度な遊牧文明」という概念が現在には存在しないが、昔ならあってもいい。
でも我々は歴史の教科書で、発掘されているものだけに基づいた歴史を習って育ってしまった。昔は不便で原始的だったと思っている。そんなの、冷静に考えればおかしいのである。人間がいたんだから。
数千年しか経ってないんだし。実はいまの人間とあんまり変わっていないんだよーという結論を出すのが、考古学の目的じゃないかと思う。