結論:そんなものはない(ぉ
基本的に、マルチゲームは「一番乗ってる奴」とどう戦うかだ。4人もプレイヤーがいると、一人くらいは「なにもかもうまくいっちゃう奴」がいる。そいつと戦うために、あるいは自分がそいつになるためにはどうしたらいいだろうかということを考える必要がある。
もちろんこれは、必ず1位のみを目指してプレイする場合の話で、まあ一般的には「2位かー。惜しかったな」などという感想をいうものなので、そういう場合はまた別のプレイスタイルになるんだろうけど。(2位になるのはリスクを避けた人で、もっとも1位から遠いプレイをしていたという場合も多いのだ)
で、その「うまくいっちゃってる奴」と戦うことを考えると、ゲームの戦略ががらりと変わってしまうことがあるんではないかと思った。
たとえばプエルトリコで、積極的に買うべきでない建物というのが出てくる。
というわけで、一個目の建物として建てていいのは、小さい市場、石切り場、インディゴ桶、サトウ生産所のいずれかしかなくなってしまう。まあもちろん、がんばって大きな市場かタバコにいく手もあるが、それくらいだ。
そして、こうして建物を限定してみると、ただの生産施設というのは非常に強い建物だということに気づく。
ということは、このゲームでもっとも勝利に近いのはやはりギルドホールか港なのだ。
さらに。その「うまくいってる奴」ならいつギルドホールを買えるのかということを考えれば、工場ですら無駄かもしれない。建築を一回見送って、自分が先にギルドホールを買わなければ勝てないかもしれないのである。
でも、こういうゲームのおもしろさというのは「それはわかってるけど俺は農地の可能性を切り開くぜ」がやれるところなんだよなー。
というのはともかく。
自分が「なにもかも〜」の人じゃないなら、逆転の秘策を準備しなければならないのである。トップに得点が入らず、自分には大量の得点が入る方法を捜し出さなければ勝てないのだ。
プエルトリコには、(一応)それがある。ただし、かなり早い段階で不利に気づかなければならないけど。
いいゲームというのは、その準備をする手段が残されるゲームのことなんではないかなあ。