Tech Crunchで紹介されてた。ボードゲームのコンポーネントやらルールやらをアップロードすると、印刷、制作をしてくれて、販売までしてくれるらしい。
ユーザはまず、自分が作りたいボードゲームやカードゲーム用のイラストや部品(サイコロ、駒など)、遊び方やルールのドキュメンテーションなどをアップロードする。もちろん、それらを書いたり描いたりネット上などから集めたりというたいへんな作業は全部ユーザがやる。でも、素材が揃えば、あとは一気呵成だ。ただし現状では、ユーザは駒のデザインができないなど制約がある。でも同社は、今後は何でもユーザが指定/設計できるようにすると言っている。
ていうかそんな商売がなりたつ国があるのかー。日本にいると想像できない世界だーと思った。
このサイトのすてきなところは、ユーザが前払い金などをいっさい払わなくてよいこと。印刷、製作、流通とすべてをサイトがやってくれて、売れたら売上の50%を取る。50%は大きいようだが、サイトの説明によると、全部自分でやると、メーカーの手元に入るのは小売り売上額の30%程度だという〔まあそんなもんでしょ〕。また、権利は完全にユーザにあるから、ほかのところで売ってもよい。
だそうです。
kamata -2009/07/18 09:21
>ていうかそんな商売がなりたつ国があるのかー。日本にいると想像できない世界だーと思った。
日本だと同人出版業に相当するビジネスですが……
英語テキストは用意できているので、VSシステム東方セットの英語版を作る需要があればうちは即座に頼めますが、問題はVSのルール著作権関係ですかね。
てらしま -2009/07/18 15:18
日本だと同人出版業に相当するビジネスですが……
ですが、同人ゲームの流通をやろうとすること自体考えられないし、そもそもそういう形態の同人ユーザ自体少ないですよねえ。
それとも、やってみれば意外となんだろうか。
kamata -2009/07/20 11:21
この会社「TGC」の制作概要部分で触れられているのですが、
http://www.thegamecrafter.com/publish
TGCはもともとそれ自体が零細ゲームメーカー(日本で言えば中堅同人事業に相当)で、そこそこうまくやっていたので、提携や交流のあった他のデザイナー/メーカー/同人集団からボドゲの実製作委託を過去にも頻繁に請け負っていて、そのノウハウでこの『作りますよ』事業を始めたみたいです。むしろ拡大しての狙い目顧客層は「小規模遊興のための個人的なゲーム」("Familiy Game Authers")や「教育・知育教材」("Teachers")の市場と考えてるんじゃないでしょうか。
「見込みはよくわからんが、とりあえず事業として始めてみよう」は、商業流通と同人クラス市場の線引きが明確ではない欧米だから気安くできたオプション、とは言えますが、それなら前の「輸入ゲーム問屋業」の話のように、日本のアナログゲーム市場同じ空気の世界ではないでしょうか。
日本の同人ゲーム全体でも、部分製作請負・素材提供・スタッフ紹介斡旋みたいなことが個人・サークルレベルで行われてはいるようですから、案外需要はあるかもしれません。
「まずはポータルの情報サイト運営から」という着手が無難そうですが、これまでなかなか日本でこの種のビジネスが出てこなかったのは、みんな情報サイトだけで満足しちゃうからかも。