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劇場版 機動戦士ガンダム00 がとうとうやりやがった件
 日記

 やりやがった。やりやがった。
 わたしはですね。ガンダム00が好きなわけです。一番好きなガンダムは? と訊かれれば00と答えます。
 しかし、出来がいいかといえば欠点は多い。おすすめかといわれればそんなことはぜんぜんない。
 それでも、好きなのは00なわけです。
 まあたぶん、軌道エレベータが出てきたり「アメリカ」という単語が登場する世界からはじまって本当に時代が進んでいく感じとか、主人公側よりも世界全体の科学技術がすごい勢いで発展していったり、あとハリ・セルダン(アシモフ『ファウンデーション』シリーズに登場する天才科学者)みたいなのがでてきたり、いや、出てくりゃいいというわけではないのだけど、そういうところがたぶん。
 じっさい、現実世界の延長上としてありえなくもない(ように見えなくもない)未来を外挿(エクストラポレーション)して見せた、そんなガンダムはこれだけなわけですよ。
 どうしようもない生理反応のひとつとして好きなわけです。そういうものもあると思うのです。

 で、その映画を観てきた。
 これもう、おもしろかったともつまらなかったともいいません。出来がよかったかどうかとか、あのへんがよくなかったとかよかったとか、そんなこともいいません。
 とりあえず、ずっとにやにやしながら観てた。
 わたしのような人間が予想した、そのとおりの方向に、まっすぐ突っ走ってました。さすがに驚いた。こういうの、やりたくてもやれない人たちがたくさんいるだろう。たぶん市場の要請的に、ガンダムだからやれた。マクロスでさえやらなかった宙域まで踏みこんでる。なんだろうなあ。とりあえず「おめでとう」とか?

 ガンダムらしくない? 意味がわからない? なにあの○○? そうかもしれないけど。それでも、ガンダムはこれで、本来くるべき場所にきたと感じてる。30年かかってようやく。勝手な言い分だけど。


T-ruth -2010/09/23 07:08
見てきて思いました。まったく同意します。


なかた -2010/09/24 11:40
でも市場の要請的には「ガンダム」って名前を冠した大地雷映画だと思うなあ。
ただ、ガンダムであることには意味があって、少なくともガンダムが最初に提示したものを突き詰めたらこうなる、っていうベクトルには乗ってる。あと、ガンダム的なリアリズムの要請があるが故に、エウレカセブンになってしまわずに踏みとどまれた、という感じもした(エウレカセブンは、あれはあれで一貫していて素晴らしいけど)。
いろんなところがアンバランスで、教科書的にはどうしようもないかもだけど、でも成すべき突破はきちんと成した。もうその一点だけで大絶賛すべきだと思う。


劇場版 機動戦士ガンダム00 がとうとうやりやがった件を