珍しく知人たちと読んだ本がかぶり、それで話をしたりして、久しぶりにネット書評を検索してみたりした。やっぱりブログが増えてるせいだろう。ネット批評のレベルは強烈に低下してるなーという印象だ。
googleで検索しても、役にたつ評を捜すにはすごい手間がかかる。以前はこれほど大変じゃなかったと思う。
5行ほどで誉めてるか、1行でけなしてる文章ばっかりなのだ。個人的には、そういう文章は検索性を落とすだけなので書かないでほしいんだが、しかしこれはマクロな現象なのでわたし1人が叫んでみたところでどうしようもない。
レビューを書くためのコストが激減してるせいで、それだけ、まあなんというか気軽な、魂の入っていない文章が多くなってしまっている。
本に関してはだいたい、誉めてるサイトとけなしてるサイトをいくつか眺めればどんな感じか想像できていたのだが、先日書評を書いた某本では、それがまったく効かなかったのである。
はっきりいって驚いた。ネット評を検索したイメージと、現実に読んで受けたイメージがまるで一致しなかった。
ネット書評には傾向がある。つまり、はじめから話題になっている本は酷評され、まだ話題になっていない本は誉められる。そういう傾向だ。前にどっかでそんな記事も読んだが、これは毎日ネットを見てる人はたぶん、みんな気づいている。
つまり、そういう傾向とか強いサイトや2chの影響とかを差し引いても内容が残る文章にしか意味がないのだが、それがなかなか見つからない。今回のわたしの場合は、けっきょく見つけることができなかったということだろう。ちゃんとしたものもあるはずだが、埋もれてしまっている。
googleマンセーではダメになりつつあるんである。
まあしかたないんだろうけどねえ。ちゃんと自分が気に入ったコミュニティを捜しておかなきゃダメということか。うーむ。