遊星ゲームズ
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ブラフ
 ボードゲーム

2003.10.20 てらしま
ブラフ
Ravensburger
Richard Borg
4-6人(何人でもOK)
30分

 すぐ終わる気軽なゲームだが、気軽にやるというわけにいかない。音がうるさいから。ゲームが複数の卓で立っている場所でこれをやると、少し前のゲームセンターで、パンチゲームが眉をひそめられていたような風景を思い出す。
 各プレイヤーに、サイコロが5個ずつ配られる。これを付属の壺に入れてふり、自分だけがその目を見る。このとき、自分のサイコロを手で隠しながら見る、というあたりのアナログさが楽しい。
 あとは、プレイヤー全員で、どの目が何個出ているかをあてる。
 時計回りに宣言をしていくが、宣言は前の人よりも目の高い方、数の大きい方にしかできないので、そのうち、とんでもない数になったりする。全部で30個しかサイコロがないのに、「5が20個」とか。そんなときは、宣言の代わりに「ブラフ」という。すると壺が開けられ、宣言が実際の数を上回っていたら宣言者のダメージ、逆ならブラフといった人にダメージ。ちょうどなら、宣言者以外の全員にダメージ。
 ちなみに、ダメージと書いたのはサイコロが減るということ。当然そうなれば、以後のゲームが著しく不利になる。
 どんどんプレイヤーを脱落させていくゲームなのだ。すぐ終わらなければ不愉快なゲームになっていただろうが、これくらいのプレイ時間なら逆に「もう一度」と言いたくなる。負けたときの不愉快さがほどよい。
 サイコロを使う、音がうるさい、というあたりもそうだが、ゲームの全体的な雰囲気がやけにアナクロで、なんだかチンチロ博打でもやっているような気分。微妙に後ろめたいような、ちょっとした昂揚感が味わえなくもない。ただやっているだけで場が盛り上がるゲームと、気分が冷静に冷めていくゲームとがあるが、これは前者なのである。
 欠点はとにかく音がうるさいこと。麻雀と同じくらいの騒音と思っていい。プラスチック製の壺にサイコロを入れて一斉にガラガラやる、このときの音がかなり大きい。深夜の安アパートではあまりやりたくない。
 ゲームの方は、単純だが奥深く、なかなかいいゲームである。特によく知った相手とやると「あいつはこういう性格だからこれは嘘だろう」とか考えるようになるので、さらに深みが増す。嘘をつきあうゲームだから、セオリーが存在しないのだ。某マンガのアカギさんにやらせたらきっとおそろしく強いに違いないと、誰かが言っていた。
 しかし、残り人数が減ってサイコロの数が少なくなると、次第に運に左右される部分が強くなってくる。残り二人、サイコロは一個ずつ、なんて状況はもう完全に、その人がどんな星のもとに生まれたかの勝負。相手が嘘をついているか否かだけが選択を分ける、単なるジャンケンになってしまうのだ。
 戦略として、トップになる可能性を上げるには、残り二人になったときにサイコロを相手より多く残しておかなければならないことになる。つまり最下位(サイコロが一番少ない人)ではなく2位をたたき落とすプレイを心がける必要があるのだろうが、もちろんそううまくはいかない。どうやっても、普通はサイコロが減った人から脱落していくからだ。このあたりは欠点といえるかもしれない。
 ちなみに、私はこのゲーム、あまり勝てない。宣言の8割がウソというプレイスタイルで、けっこうな確率で残り二人まで生き残るのだが、そこで力つきる。悔しい負け方だ。実はけっこう悩みの種なのである。
 人数にも融通が利き、わりとゲームとゲームの合間にプレイする機会が多い。騒々しいから耳目を集めてもしまう。それだけに、できれば勝てるようになりたいと思うのだが、どうもうまくいかないのである。困った。
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ブラフを