もう明日なんです。例によって告知が直前になってますが、ゲームマーケット2016秋に出展します。
今回の新作は、前回出展した『クイン・ラン』の新バージョン『クイン・ラン2.0』です。
バランス面の調整だけのつもりだったんですが、それだけじゃ(自分が)飽きるので、けっこうルールを変えちゃってます。だいぶおもしろくなりました。
1,000円でパッケージも小さいので、まあ気が向いたら他のゲームのついでにでもお求めください。
※旧バージョンをお持ちの方は、2.0版を無料でお渡しします。ゲームマーケット会場でお求めの際にその旨お伝え下さい。実物を持ってこなくてもいうだけでいいです。
ルールなどはこちら↓から。
ドワーフは森を切りすぎる。エルフの戦士は呟くと、弓を構えました。
ジャイアント討伐の報酬は領地だったはずなのに。騎士は槍を磨きながら歯噛みしました。 広い草原を全力で駆けたのはいつの日だったか。平野を横切る街道を見やり、セントールはため息をつきました。 この地はもう狭すぎました。誰もが、どこかで気づいていました。我々は増えすぎたのかもしれないと。 そのとき、女王は心を決めました。住み慣れた土地を離れよう。西の海の果てにあるという、緑の国を目指そう。 しかしそれは、他の種族も同じでした。 新天地に降り立った女王とその軍団。大陸の奥にあるという楽園を目指し、競争が始まったのです。 |
旧バージョン からルールが大きく変わっています。バージョン2.0のルールはこのページからダウンロードしてください。
ゲームマーケット会場でお求めの際、旧バージョンをお持ちの方はその旨をお伝え下さい。2.0版を無料でお渡しします。
ボードはハガキ大(+上下左右に塗り足し3mm)。
世界の狭いボードゲーム界隈では、ちょっと悪いレビューをウェブに書くとすぐに作者にエゴサーチされる。しかもそれがたいてい知り合いの知り合いくらいの人だったりするわけです。
特に国産ゲームの場合。こりゃもうしかたないんだけど。
さらに、たまにその作者が反論してきたりもする。
さらに、批評は自由だろという再反論があったりもする。
これ本当は議論がすり変わってるんだけどね、けどまあ両者とも気持ちはわかるわけじゃないですか。
それでもう、めんどうだから感想をいわないみたいな空気がじっさいにあって。めんどくさい。
そういうのが、とてももったいないと思うわけです。
自分の立場は何度もいってるけど、誰がなにをいってもかまわないというもの。レビューは好きにすりゃいいし作家からの反論もあって当然。そして、そういう言葉がオープンな場所に残ったら、それは全部貴重な財産だと思う。
ただこれは大きな立場でいってる話で。自分個人の話でいうなら、めんどうだからいわないことは現にあるし。
そもそも批評ってなんですか、と訊かれて、答えられる人は少ないと思う。つまりなにを書くべきか書かれるべきかがわかっていない。
そういう状態で、でも誰もが批評家になれてしまうここはインターネット。勢い、表現が誤解を招くものになってしまうことはとても多い。
例えば、批評は説教じゃないわけです。人に読ませるために書いているものではあっても、誰かを説得するためのものではないだろう。
具体的にいうと、
「これはつまらないのでオススメしません」
例えばこれ。よく見る文だけどこれ、作品自体じゃなく読み手に向けての表現になっている。つまり少し批評から外れはじめてると思うのだ。
こういうのが作家からどう見えるかというと。作品の内容に関係なくレビュアー対読者の関係だけで評価が決まっちゃってるように見える。少しおもしろくない。
べつに、書いた人には大した意図はないんだろうけど、ちょっとした表現の問題で。
こういう齟齬が、けっこうある気がする。
こんな表現の逸脱がどうして起こるかというと。要は「批評」がなにを語ればいいのかが、書き手の中で決まってないんだろうと。
本題。
「批評」はけっきょくよくわからないし難しい。ならもういっそ、あきらめたらどうだろうか。
「攻略」なら、ゲーム自体のことだけを考えることができるんじゃないか。
などと考えてた。
んーどうだろうな攻略を嫌がる人もいるけど。
※このページは古いバージョンについてのものです。
新バージョンについては、クイン・ラン2.0をご覧ください。
ドワーフは森を切りすぎる。エルフの戦士は呟くと、弓を構えました。
ジャイアント討伐の報酬は領地だったはずなのに。騎士は槍を磨きながら歯噛みしました。 広い草原を全力で駆けたのはいつの日だったか。平野を横切る街道を見やり、セントールはため息をつきました。 この地はもう狭すぎました。誰もが、どこかで気づいていました。我々は増えすぎたのかもしれないと。 そのとき、女王は心を決めました。住み慣れた土地を離れよう。西の海の果てにあるという、緑の国を目指そう。 しかしそれは、他の種族も同じでした。 新天地に降り立った女王とその軍団。大陸の奥にあるという楽園を目指し、競争が始まったのです。 |
一部の強すぎる種族と弱すぎる種族について、調整を検討しています。下記の種族が調整候補となっています。
グループSNEの公募ゲームコンテストに入選した拙作『ソラシノビ』が商品化されまして、いま全国のボードゲームショップに並んでおります。
グループSNEのサイトの紹介ページはこちら↓
あとニコニコ動画に紹介動画を作っていただいてたりもしてうれしい。
シノビと呼ばれる超人たちが、銀河の星々の政治や戦争の裏で暗躍します。
コンピュータゲームだと、外交シミュレーションゲームみたいなのがたまにあります。たとえばむかし光栄から出ていた『維新の嵐』とか『伊忍道』とか、ああいうやつ(当時はリコエイションゲームと銘打ってた)。ああいうやつみたいなことをします。
それだけではありません。なにしろ舞台は宇宙。さまざまな星がありそれぞれに独自の文化があるわけです。宇宙の超人シノビたちはそんな星々に密かに潜入します。そして、民衆を扇動したり、悪徳官僚に賄賂を送って操ったり、革命の手助けをしたり、さまざまに暗躍するのです。
スペースオペラの壮大でおおらかな世界観は、ボードゲームに合う部分と合わない部分があります。わたしの考えでは、総合的にいってあまり相性がよくない(笑)。でもそこはやりようです。
このゲームでは、相性のいい部分をうまく引き出せました。そのために役立ったのが「シノビ」という設定。これがうまく世界観をつないでくれました。『ソラシノビ』という言葉を考えたときに、このゲームはいけるぞと感じました。
そんな勢いで、応募時にマニュアルに書いたストーリーがまんま採用されちゃってたりもします。そちらも注目。
あと。パッケージイラストがすばらしいですねー。しろー大野さんといえば、サムライスピリッツの漫画を書いていたりした方です。話を聞いたときは、なるほど理想的なんじゃないかと思ったし、じっさいとてもかっこいいパッケージになりました。ゲームデザイナーとしては大変うれしいわけです。
リンクを張った紹介記事にあるとおり、(専門用語を使うと)ワーカープレイスメントっぽい操作をしながらエリアマジョリティをやるゲームです。
これ、言葉がわかる方は「ガチゲーだな」と思うでしょう。じっさい乱数もないしガチではあるんですが、でも、遊びやすく短時間で終わるように作りました。手番にやることはとても単純、ラウンド数も4ラウンドしかなく、驚くほどすぐ終わると思います。
いいゲームができました、ぜひ遊んでみてください。