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遊星ゲームズ
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2007/12/10 22:01

近頃のカラオケには
 日記

 この週末は大学のころのサークル関係の連中と遊んできた。でカラオケいったら、初音ミクやら『エアーマンが倒せない』やらが入ってた。
 たしかに、たいしてニコ動にはまってるわけじゃないわたしでも『思い出は億千万』が歌えないのはおかしくね? と思うわけだけど。

 しかし、ふと思うのはだ。
 ああしたムーブメントを作った連中というのは、実はものすごく小さいコミュニティであってもおかしくないわけで。自演とはいわないまでも、たとえばどこかの中学校の1クラスの連中が、みんなでニコ動に弾幕をはり、カラオケのリクエストを送りまくれば、ネットでそれ見てのってくる連中はいるだろうし、あれくらいの動きは作れるような気がするけどどうなんだろう。

 もちろんいま成功してるやつは、質があるていど高いから成功したのだろうけど。いやじっさいけっこう好きではあるんだけど。
 音楽のことなんかまるで知らないけど初音ミクはほしいし。買うかなー。


2007/12/02 16:14

テーベの東
 ボードゲーム

2007.12.02 16:14 てらしま
テーベの東
Jenseits von Theben
2006年
Queen Games
Peter Prinz
2-4人(4人)
90分
thx to play:game
amazon

 たぶん誰もがいうことなんだけど、たしかにそうなのでここでもいう。おもしろいけど運ゲーだ。
 プレイヤーは吉村作治みたいな考古学者。ヨーロッパ中の大学を巡り歩いて遺跡に関する知識を集め、スコップを買ったり現地の案内人を雇ったりして準備を整えてから、地中海にいって遺跡を発掘する。
 この遺跡の発掘が、けっこう運なのである。勝利ラインが50点そこそこのゲームなのに、引き運の結果だけで、10点や20点の差は平気で出る。
 なにしろテーマがテーマだけに、運ゲーだからといって文句はあまりいえないわけだけど。

 発掘の方法は、

  • 巾着袋からタイルを引く

 というもの。遺跡の数だけ巾着袋がある。
 巾着袋には得点の書かれた発掘品が入っているけど、ハズレのガラクタも入っている。というか、はじめからガラクタのほうが多い。
 発掘にかける時間と、その遺跡に対する知識によって引ける枚数が変わったりもする。
 そうして引いたもののうち、得点が書かれているタイルはもちろん獲得できる。
te-benohigasi.jpg そして、

ガラクタは袋に戻す。

 ……。
 次に同じ遺跡にやってきた人は、アタリを引ける確率が下がるんである。

 引き運はどう考えても大きい。発掘品に書かれてる得点も、1点から7点と幅がある。
 しかしまあ、その変動する確率を考慮したうえで、いつ発掘するのかとか考えることはできる。ヨーロッパで知識を蓄えてから発掘にいくのか、準備なんてそこそこにさっさと遺跡を荒らしにいくのか、わりとそれなりに考えながらプレイできたりはする。
 発掘ゲームではあるけど、ヨーロッパの大学で過ごした日々も無駄にはならない。各遺跡について一番知識を持っているとゲーム終了時に5点もらえたり、学会で発表をくりかえして得点をもらったりという、別の得点手段も用意されている。
 そのあたり、実に作りこまれている。
 各遺跡に対応した5個の巾着袋が入っていたり、かける日数と知識点からタイルを引く枚数を決める「時計」とか、小道具も力作だ。
 なによりやってて楽しいし、まちがいなくいいゲームなんだけど。

 しかし。やはりゴッドハンドにはかなり勝てない。「1枚引いたら死海文書を見つけたよ〜」とかいわれると、大学で一所懸命に勉強してた人はがっかりだ。
 そして、まあ4人もいれば一人くらいは、ツいてる奴がいるじゃん。

 このゲーム、実は運ゲーにしない選択肢もあったと思う。「巾着袋から引く」部分を、たとえば『郵便馬車』みたいに決められた順序でタイルを積んでおくようにするとか。そうすれば「早い者勝ち」は残るし、ゲームは安定する。
 または、発掘による得点の分散を小さくするとか、最低でも得点は入るようにするとか。
 しかし、たぶんあえて今のかたちを採用したのだと思う。それはやっぱり、発掘の山師感を表現するためと、逆転の可能性を残すため。
「運ゲー」のそしりは受けるだろうが、たぶんそんなことはわかっている。それでも、ゲームのテーマと合致しているし、巾着袋からタイルを引くという行為そのものが楽しいと思えば文句がいえない。
「おもしろいけど運ゲー」それでなにが悪い?

cut4.jpg

2007/12/01 12:29

モダンアート
 ボードゲーム

2007.12.01 12:29 てらしま
モダンアート
Modern Art
1992年
Hans im Glück
Reiner Knizia
3-5人(4-5人)
60分
thx to play:game

 プレイ回数まだ2回。しかもオークションゲームなので、まだぜんぜんわかってない可能性が高いわけだけど。

 オークションゲームです。どれくらいオークションかというと
「5種類のオークション」
と書いてあったりする。
 とにかくひたすらオークションだ。
 時計回りで親が回ってきて、親はなんかよくわからない現代絵画を出品する。絵画カードにはオークションの種類が書かれている。
 ちなみにその種類。こういうのは全部書いちゃうのがわかりやすい気がしているので全部書くと、

  • オープン・オークション
     普通のやつ。毎朝築地でやってるやつ。「いませんか? いませんね?」
  • ワンス・アラウンド・オークション
     時計回りに値づけして1周で終わりの、ボドゲ的なオークション。
  • シールド・オークション
     入札。みんなでお金を握って出す。
  • フィックス・プライス・オークション
     定価。オークショニアの言い値で、下家から時計回りに訊いていって、買う人が現れたら売って終了。
  • ダブル・オークション
     2枚まとめてオークション。これを出したらもう一枚同じ作者の絵を出す。オークションの種類は2枚目の絵にしたがう。

 オークションにはオークショニアも参加していい。
 フィックスプライス以外のオークションでは、誰も入札者がいなければオークショニアが無料で手に入れることになる。フィックスプライスの場合はオークショニアがそのお金を銀行に支払う。

 所持金は非公開で、オークションの支払い分のお金は人から人に移動する。そして、所持金はそのまま勝利得点でもある。
 この人から人に支払われるオークションというのが、実はわたし、どうしていいのかよくわからない。
 たとえば、トップと目されるプレイヤーがいい商品を出品した場合。
 他のプレーヤーとしては、トップにお金を与えたくない。なにしろお金はそのまま勝利得点だ。しかし、絵はシーズン終了時にお金に変換されるわけで、値をつけなければオークショニアが無料で手に入れるというルールがある以上、ビッドしないわけにはいかない。
 そうして誰かがビッドしてしまうのだから、自分もビッドしなければならない。基本的には、買ったほうが得なわけで。
 そうして、つまり、うまくやられてしまうとトップを逆転できない。
 またたとえば、誰かがうっかり「100万ドル!」と口走ってしまった場合。
 普通のオークションならそのプレイヤーが大損するだけですむけど、100万ドルが人に渡ってしまうとなると、これはもう困る。
 誰もが、あらゆる瞬間にキングメイカーになれるゲームだったりする。オークションというのは往々にして無駄に熱くなるので、そういうことが現実的に起こりうる。
 オークションしかしないだけに、そういう構造がきわだっている気がする。

 さて、画家は5人いる。そのうちの誰か一人の、5枚目の絵が出た時点で(この絵は出品されない)シーズン終了。
 このシーズン、もっとも多く絵が売れた画家の絵は1枚3万ドル、2位は2万ドル、3位は1万ドルで売れる(ていうか売らなければならない)。
 4位以下は値がつかない。ただ捨てる。
 第2シーズン以降は、3位以内に入った画家の絵には、過去のシーズンについた価値が加算されたりもする。
 そんなシーズンを4回やって、一番お金を持っているプレイヤーの勝利と。

 場面によってオークションの意味が変わる、そのあたりの展開はおもしろい。下家と協力するためにフィックスプライスとか、疑心暗鬼を煽って値を高騰させたいからシールドとか。
 フィックスプライスの値づけかたに、いろいろな戦略とメッセージをこめることができたりして、そのあたりも楽しい。

 しかしやはり、人から人にいくオークション。
 オークションゲームは普通、プレイヤーが勝手にバランス調整してしまう。デザイナーはある程度いいかげんにデザインしてしまってもかまわない (ほんとは違うだろうけど) 。
 しかし、支払ったお金が人にいくとなるとそうでもなくなる。
 このゲームの場合、値がつかなければ自分で買えるルールのせいで、オークショニアは出品した時点ですでに得をしていることになる。ただでもらえるならそれが一番いいんだし。
 そして、その出品物が高ければ高いほど、オークショニアの得も大きい。
 つまりけっきょく
「カードの引き運しだいじゃね?」
 ということになりかねない。

 このゲームにはなにしろ、ダブルオークションの存在がある。
 なにしろ2枚売るわけだから、普通の2倍の値がつく。単純に高いカードなのだ。となれば、ダブルオークションをたくさん出したプレイヤーは単純に強いんじゃないか。
 というわけで、最終的にはダブルオークションの引き勝負ということになる気がしているわけだけど。

 ……ただし、プレイ回数が足りないと書いたのはこのあたりだ。なにしろ、わたしはまだダブルオークションのオークショニアになれたことが一度もない……。
 あとたとえば、絵画カードを全部使いきるような展開が普通なら、ダブルオークションはむしろ損なわけで。
(その場合、絵が売れなかったプレイヤーが多くいるわけだから、むしろ差が広がっている気もするけど……)

 ここまでインタラクションが強いゲームは、最近のトレンドではもはや作られないという気はするわけだけど。
 考えてみれば同じオークションなのに、オークションの種類によって意味がまったく変わってしまう、そういうあたりはとても興味深い。
 オークションしかしないだけに、オークションというシステムの意味をいろいろ考えてしまうゲームだ。

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2007/11/29 22:24

タスクマネージャの素朴な疑問
 日記

 そのうちCPUが64個とかになったらどうするんだろう……

taskmanagerx4.gif


2007/11/28 22:41

PC買った
 日記

 もう何年もほしいほしいといいつづけていたわけだけど、ついにとうとう買っちまったわけですよ。
 どうせ用途はテキストエディタとブラウザだし、もうなんでもいいやと思ったので、たいして考えずにソフマップです。
 しかしなんでもよかったわりにはCPUが4個載ってるらしい。ぜったいそんなにいらないけど。ていうかこのCPU1個でもいままでよりずっと速いけど(笑)

 というわけで、しばらく部屋の環境をいろいろいじってると思うからこのサイトも見れないことがありそう。ていうかこれが見れてるならいまは大丈夫ってことか。

 だんだん新マシンに機能を移して、いまのやつはそのうちLINUX入れよう。


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