遊星ゲームズ
FrontPage | RSS


エルフェンランド
 ボードゲーム

2004.3.21 てらしま
エルフェンランド
Amigo
Alan R. Moon
2-6人(4-6人?)
1.5時間

 丸くて転がってしまうコマが不評だけど、1998年ドイツゲーム大賞受賞作品。
 マップ上にはいろいろな地形のルートで街が結ばれている。でまず、そのルート上に移動手段タイルを順番に置いていく。移動手段はドラゴンとかユニコーンとかイノシシとかがあるのだが、それぞれの乗り物には得意な地形や不得手な地形があるので、考えながら置かなければならない。しかもそのあとの移動フェイズでは、手札から該当する乗り物カードを出さなければならなかったりもするので、運の要素もけっこうある。というか、タイルと手札で2重にある。
erufennranndo.jpg
 4ラウンドでいかにたくさんの街を訪れることができるかを競うのが目的。20の街にそれぞれ彼女がいて、何人の女性に会いにいけるかを競うのだという解釈が一般的。
 実際、運のいい人が勝つのは間違いないのだ。タイルの配置が終わればあとは他人との関わりもなく、それぞれに手札を使って移動するだけ。慣れればみんな賢明な移動を考えられるようになるので、あとはタイルと手札の引き次第になるような気はする。
 一応、各プレイヤーに1枚ずつ、妨害タイルなるものを渡されている。ルート上にこれを置くと、そこを通るのに必要なカードの枚数が1枚増えるのだ。これが非常に強力で、このために通過がほぼ不可能になってしまうことが多い。
 見かけよりもずっと要素が少なく、目的も明確。わかりやすくていいのではあるのだが、これは、強力な妨害を受けると確実に勝利から遠ざかってしまうということを意味する。だから妨害を受けにくいように駆け引きしながら、時には他人と助け合ってルートを確保していくというようなゲームだ。
 ただ実は、そんな駆け引きなどせず我が道を邁進していた人が、妨害も受けず勝ってしまうことが多い。
 目的が明確、妨害手段もはっきりした効果を顕すため、一度の妨害で何点の勝利ポイントが引かれたかわかってしまう。つまり、ゲームに使用されるリソースが少なすぎて、何度もやると飽きてきそうな感じではある。
 でもまあ、とりあえず、ドラゴンやらユニコーンやらの背に乗って世界を回るのは楽しい。カードやボードの絵もきれい。雰囲気がいいゲームである。
cut4.jpg

エルフェンランドを