遊星ゲームズ
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ラッツィア
 ボードゲーム

2004.3.21 てらしま
ラッツィア
Ravensburger
Stefan Dorra
3-8人(5-8人)
40分

 1992年ゲーム大賞ノミネート。けっこう好きなゲームだ。
 6色の賭場があり、博打打ちと警官たちがしのぎを削っている。プレイヤーは配られた手札の中からギャンブラーか警官(カードに色がついており、どこの賭場にいくかも同時に決まる)を裏向きに出し、同時に開ける。警官は同じ賭場に博打打ちがいれば、賭場に置かれた金を押収できる。賭場に博打打ちしかいなければ、博打打ちが金をとる。
 6つの賭場それぞれについて、この金のとり合いを解決していく。似たようなゲームといえば『貴族の務め』があるが、配られる手札がランダムという部分が違う。
『貴族の務め』では、相手の手札がすべて知れている。また、賭場(じゃないが)も2つしかなかったから、もっと純粋な駆け引きだったわけではある。
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 このゲームは、『貴族の務め』の2年後に発売されたゲームだ。貴族に飽きてきて、もっと大人数で長く楽しめるゲームを求めていたころ、だったんじゃないかと想像する。ルールはかなり似ているから、二番煎じといえばそのとおりなのだが、より深くなっている改良版といえるのじゃないか。
 手札の引きに乱数があるのは賛否両論かもしれないが、このゲームの場合、均等な引きならもちろん選択肢が増えるからいいし、偏ったらそれはそれで戦略がある。運はあるが戦略でカバーできる、いいバランスのゲームだと思うのだ。やはり、どこかに運のせいにできる部分がないと疲れるし。
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