遊星ゲームズ
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クアート!
 ボードゲーム

2009/01/17 11:59 てらしま
クアート
QUARTO!
1991年
Gigamic
Bleise Muller
2人
5分
thx to play:game

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http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B00001NTXP

 このゲームを買った人はみんな、このビジュアルにやられたんだと思う。これは飾っておきたくなる。
 見た目だけではない。内容も、なにやらずいぶん評価されたゲームらしい。

 ようするに4目並べなんだが。
 ただし、もちろんふつうの4目並べではない。
 ふつうはもちろん「自分の色の石を4個並べたら勝ち」だ。だがこれは違う。

  • 「色、形、高さ、コマの上の穴があるかないか」の4つのうちどれか

 で4目並べたプレイヤーの勝利なのだ。
「自分の色」というのはないわけで。とにかく4個目を置いたらその人の勝ち。
 さらに。それだとすぐに終わってしまうので、もうひとつ変なルールがある。

  • 手番プレイヤーは、コマを一つ選び相手に渡す。
  • うけとった相手はそのコマを盤上に置く

 つまり、自分ではコマを選べないのである。
 で、4目並んだら、コマを置いたプレイヤーが「クアート!」と叫ぶ。そうしたら、そのプレイヤーの勝利。
 叫ばないとゲームは終わらない。

 とにかくすぐに終わるので、同じ相手と何度もくりかえすことになる。はじめのうちは「クアート!」といわれて「あっ」と気づくゲームばかりだ。
(わたしはまだその段階)
 おそらくは、その段階を過ぎてからが勝負なんだろう。

 わたしはまだそれほどやっていないわけだが。
 しかし、答えの出しかたはもうわかっている。さすがにこれほど単純だと、コンピュータに計算させればすぐに解答が出るだろう。
 というかこれくらいならば、手計算でもできると思う。「先手必勝」か「後手必勝」かという問題については、その気になればあっという間に解けてしまう。
 冷徹に分析するなら、そういうゲームだ。

 だが、たぶんこのゲームは、そういうものではないだろう。
 たとえば、子供にやらせるにはいいような気がする。コマも大きいし、ルールもわかりやすいし。
 ボードゲームの世界をまったく知らない人に、ちょっと興味を持ってもらうにもよさそうだ。なにしろ、見た目もいい。部屋に飾っておけば「なにこれ」といってもらえそうな気がする。
 言語依存もない。「マニアっぽさ」もない。我々のようなオタクでない層にアピールできるゲームと思う。
 もちろんそれは、シンプルさとおもしろさを兼ね備えているからこそのことだ。
 いろいろな賞を受賞し、評価されているのはそういう意味だろうと思う。

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クアート!を