http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/B00001NTXP
このゲームを買った人はみんな、このビジュアルにやられたんだと思う。これは飾っておきたくなる。
見た目だけではない。内容も、なにやらずいぶん評価されたゲームらしい。
ようするに4目並べなんだが。
ただし、もちろんふつうの4目並べではない。
ふつうはもちろん「自分の色の石を4個並べたら勝ち」だ。だがこれは違う。
で4目並べたプレイヤーの勝利なのだ。
「自分の色」というのはないわけで。とにかく4個目を置いたらその人の勝ち。
さらに。それだとすぐに終わってしまうので、もうひとつ変なルールがある。
つまり、自分ではコマを選べないのである。
で、4目並んだら、コマを置いたプレイヤーが「クアート!」と叫ぶ。そうしたら、そのプレイヤーの勝利。
叫ばないとゲームは終わらない。
とにかくすぐに終わるので、同じ相手と何度もくりかえすことになる。はじめのうちは「クアート!」といわれて「あっ」と気づくゲームばかりだ。
(わたしはまだその段階)
おそらくは、その段階を過ぎてからが勝負なんだろう。
わたしはまだそれほどやっていないわけだが。
しかし、答えの出しかたはもうわかっている。さすがにこれほど単純だと、コンピュータに計算させればすぐに解答が出るだろう。
というかこれくらいならば、手計算でもできると思う。「先手必勝」か「後手必勝」かという問題については、その気になればあっという間に解けてしまう。
冷徹に分析するなら、そういうゲームだ。
だが、たぶんこのゲームは、そういうものではないだろう。
たとえば、子供にやらせるにはいいような気がする。コマも大きいし、ルールもわかりやすいし。
ボードゲームの世界をまったく知らない人に、ちょっと興味を持ってもらうにもよさそうだ。なにしろ、見た目もいい。部屋に飾っておけば「なにこれ」といってもらえそうな気がする。
言語依存もない。「マニアっぽさ」もない。我々のようなオタクでない層にアピールできるゲームと思う。
もちろんそれは、シンプルさとおもしろさを兼ね備えているからこそのことだ。
いろいろな賞を受賞し、評価されているのはそういう意味だろうと思う。