遊星ゲームズ
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交易王
 ボードゲーム

2009/10/05 02:21
交易王
Handelsfuersten Herren der Meere
2007年
Pegasus Spiele
Reiner Knizia
2~4人
30分
thx to play:game
amazon
交易王
2009/10/06 20:35 ボードゲーム

 地味だけど。とてもシンプルで、いいゲームだ。けっこう気に入っていたりする。
 どのへんが地味かって、まずこのタイトル。ドイツのゲームでは「交易」というのはとてもありふれたテーマだ。ゲームのウリになるようなことではないだろうと思う。しかし『交易王』というタイトルからは、交易するということしかわからない。
 そして、ゲームルールをよく読んでみれば、別に交易してないし(笑)。
 資源を生産して、それを売ってお金にして、また資源を生産して……というのが、一般的なゲームにおける交易のイメージだろうけど、交易王にはそういうプロセスがない。
 商品を船に積むけど、商品はなくならない。商品はリソーストークンではないのである。

 プレイヤーは2隻の船を持ち、貿易商として大航海時代に名乗りを上げたところ。
 場には6枚のカードが出ている。これは、各商品の相場を表す。たとえば青いカードが4枚出ていたら、青い商品は1個4円だということを表している。わかりやすい。
 プレイヤーが持っている船には、必ず1個の商品が載っている。最初は2隻の船を持っているから、各プレイヤーは2個ずつの商品を持っていることになる。
 というか、商品はなくならないので、商品というべきじゃないというような気もする。その商品の貿易ルートを持っている、というようなイメージだろうか。
 手番にできることは、2つ。
 まず「商品を1個積み替える」ことができる。しなくてもいい。
 次に「場にカードを出す」または「カードを2枚引く」をする。
 場にカードを出すときは、手札から1色のカードを何枚でも、場にある6枚のカードの上に置く。そうするともちろん相場が変わる。
 そして、カードを出すと、その色の決算が起こる。出した色の商品を持っているプレイヤー全員が、収入を得る。
 この収入が、お金でもあり勝利得点でもある。
 とてもシンプルだ。

 さて、それに加えて、スペシャルカードの購入もできる。じつのところ、これが重要だ。
 スペシャルカードは4種類。うちひとつは「船」だ。つまり、2隻しかなかった船が1隻増える。そんなこともできる。
 それ以外に「交易所」「港湾労働者」「売買契約書」というスペシャルカードがあり、それぞれに特殊効果を持っている。
「交易所」は、毎ターンカードを1枚追加で引ける。
「港湾労働者」は、追加で1個、商品の積み替えができる。
「売買契約書」は、商品の決算でお金を受けとるたびに追加で2円もらえる。
 船も含め、それぞれに強力な効果だ。
 しかし、スペシャルカードを買うためには勝利点であるお金を支払わなければならない。それも、けっこう高額である。
 どのスペシャルカードを使うのか、何枚使うのか、といったあたりが、そのまま戦略の選択になる。それぞれに、まったく違う戦略を考えることができる。
「スペシャルカードをつかわない!」という選択も可能だ。
 そのへんが、なんともおもしろい。

 商品は、ゲーム的なリソースとは少し違う。増えも減りもしないのだから。「モード選択」を表すトークンとでもいうべきだろうか。
 船に積んでいる商品を変更するためには、手番が1回必要だ。つまり、リソースとして数えるべきは手番という時間のほうだろう。
 他にリソースとして持っているのは、相場を変えるための手札と、お金。
 限られた手番回数で、他人の手札を読み、決算の起こりそうな商品や相場が高くなりそうな商品を選択する。あるいは、手札にカードを集めてから一気に相場を変え、瞬間的に大きな利益を獲得する。
 交易というより相場師なんだが。いや大して変わらないか。

 もっとも、じっさいにゲーム中にプレイヤーが考えることは、いかに稼ぐかというよりも「他人との差」だ。なにしろ、決算を起こすと他人も得をしてしまう。いかに多額を稼いだとて、他人も同じだけ稼いだのでは意味がない。
 そういうところにつねに気を払う、とてもゲームらしいプレイが求められる。

 とにかくルールがシンプルなので、インストには苦労しない。
 そのくせ、スペシャルカードの選択でいろんな作戦を考えられる。そして30分で終わる。
 たとえばなにか、他の重量級ゲームの一部として組みこまれていそうなシステムだなーとも思う。たとえば、ワーカープレイスメントにこれを組みこむのは難しくないよなあとか。それほど、拍子抜けするほどシンプルなのだ。
 でもその中に、なにやらいろんなエッセンスが凝縮されている気がする。

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けがわ -2009/10/06 04:01
交易王は個人的には2007年のナンバーワンゲームです。この手の相手の動向推測して流れに乗ると言うゲームはクニツィアが得意とするところですよね。インターアクションも多いし、ゲーム慣れしてない人でも楽しめます。あまり知られていませんが、1995年のフェーケライと言う豚のビューティーコンテストゲームのリメイクです。しかし手が加えられていてプレイ感はかなり異なります。特殊カードはバランスもよく良い味を出していると思います。使わなくても流れによっては勝てるしね。

ところで手番でカード補充を選んだ場合は3枚でなく2枚だと思います。


てらしま -2009/10/06 20:35
 どうもですー。
 2枚でしたね。なおしました。

 この手のゲーム、じつは個人的には、それほど好きなほうじゃなかったりします(笑) インタラクションが強すぎて、けっきょく読めなかったりすることが多いあたりが。
 このゲームにもそんなところはある気もしますが(笑)、でも交易王はかなり好きなんですよね。
 豚のビューティーコンテストは知らなかったです。


交易王を