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クゥワークル
 ボードゲーム

2011/10/03 23:47 てらしま
クゥワークル
Qwirkle
2006年
Susan McKinley Ross
MindWare・Marektoy
2~4人
45分
thx to play:game
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 なんかドイツ年間ゲーム大賞を獲ったということで。
 だからってどんなすごいゲームかっつーとそんな印象でもないんだけど、まあしかし、さすがにちゃんと楽しめる。って感じ。
 あとどうやらアメリカでは2006年に出ていたんだけど、ドイツで出回ったのは去年だったから今回の受賞、みたいな微妙なところがあったりもするらしい。

 6色×6種類の形で、36種類のタイルが入っている。木のでかいタイルだ。この豪華さはいい。
 これを袋から引いて、手札を作る。
 手番がきたら、手札から何枚か選んで場に出す。このときの出しかたがいろいろある。
 ひとつの列は必ず、同じかたちか同じ色で構成されていなければならない。同じかたちの列の中では、同じ色のタイルがあってはならない。同じ色の列の中では、同じかたちのタイルがあってはならない。
 1列の枚数は最大6枚までということになる。
 で、このタイルを置くたびに得点が入る。列の2枚目を置いたら2点、5枚目を置いたら5点だ。6枚目を置いた場合は特別に、さらに6点のボーナスがついて12点入る。
 ちょっとめんどくさいのは、得点を記録する方法が用意されてないところ。箱に入っているのはタイルだけだ。得点はメモ用紙とペンでも用意して、自分で記録しないといけない。
 タイルが全部なくなるまでこれをくりかえして、一番得点の高いプレイヤーの勝ち。

 タイルは袋からランダムで引くので、列が長くなればなるほど、それを引ける確率は低い。理屈でいえば、5枚目よりも6枚目のほうが2倍難しい。そういう数学的にしっかりした作りになっている感がある。
 あと、1枚のタイルでも色で使うか形で使うかという選択がつねにあり、また盤面の展開も刻一刻と変わっていく。
 そう、たしかによくてきている。
 大賞にふさわしいというほどすごい印象はあまりないにせよ……、まあ、毎年そんなすごいゲームが出るわけでもないし、いろんな意図がある賞だということはとっくにわかってるわけではある。

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 今回のドイツ年間ゲーム大賞は、エキスパートゲーム大賞を新設した。そちらを受賞したのは『世界の七不思議』だ。あれがエキスパート向けなのかと考えるといろいろあるが、世界の七不思議の受賞自体はわりと素直に納得している。
 もしもエキスパートゲーム大賞がなかったら。たぶん世界の七不思議がドイツ年間ゲーム大賞だったんだろう。
 クゥワークルはたしかにいいゲームだけど、毎年そんなすごいゲームが2本も出るわけではない、ってところなのかなあ。来年どうなるのかという感じ。

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クゥワークルを