怪獣ゲーである。なんかもう、このビジュアルがもうすごい。
すばらしい。なんてバカ。
怪獣ってのはでかいもの。だからこのでかいコマ! 怪獣ってのは東京を襲うものだ。だから舞台は東京!
そして怪獣は、大都会を踏みつぶしながら大決戦をする。
もうそれがすべてって感じだけど。
上の写真のボードには、どう見たって2マスしかないですが。そういうもんです。ちなみにこの2マスは、東京と、東京湾。
じつのところ、ダイスゲームなんだけど。
ロール・スルー・ジ・エイジズみたいな感じ。
とりあえず手番がきたら、ダイスを6個振る。このダイスは特殊ダイスで、いろんな目が描いてある。出目によってできることがいろいろある。
エネルギーの目が出たらエネルギー(要するにお金)をもらえるとか、攻撃の目が出たら他の怪獣を攻撃するとか。
例によって「目を固定して振りなおし」も、3回までできる。
ダイスの出目にしたがって、エネルギーが出たり、体力を回復したりする。
あと、東京に乗りこむことができる。なにしろキング・オブ・トーキョーだし。
東京にいる怪獣は、毎ターン勝利点をもらえる代わりに、体力を回復できない。しかも、他の怪獣の攻撃を一身に受けることになる。体力がなくなったらゲームから脱落だからあまり長くはいられないのだけど、どこまでガマンするか。
というチキンレースがベースのシステムだ。
もちろん、特殊能力カードなんかもある。
ダイスからもらえるエネルギーをつかって、特殊能力を買うことができる。羽根が生えるとか、ジュニア誕生とか。
チキンレース部分はきっちり乱数とジレンマのゲームとして成立していて、これだけでもかまわない出来なのだけど。そこにあえて、特殊能力なんてものをつけ足してあるんだと思う。
ふつうは、余分な要素は排除したほうがいい。ふつうはそういうのだけど、このゲームに関しては違う。
特殊能力カードは、ゲームとして見たら蛇足だ。だけど、だって、テーマが怪獣なのだ。それも日本の。怪獣から蛇足を省いたら、残るものなんて初代ゴジラくらいしかない。
余分なものをあえて入れたバカゲーデザインだけど、これで正しいんである。誰がなんといおうと。
つまり、アメリカ式バカゲーなので。
とはいえ、バカゲーも洗練されたものだと思ったりもする。これ、ちゃんとゲームとしても楽しめる。
まあでも、怪獣のデザインはやっぱり、日本人から見たらどっか「わかってない」感がありますかね(笑)。