遊星ゲームズ
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クロノス
 ボードゲーム

2009/11/01 14:22
クロノス
Khronos
2007年
Matagot
L.Vialla, A.Urbon
2~5人(4~5人)
90分
thx to play:game
amazon
クロノス
2009/11/01 21:57 ボードゲーム

 タイトルどおりの時間テーマSF。横長のボードには、同じマップが3つ描かれている。ボードに描かれているのは3つの時代なんである。それぞれ「力の時代」、「宗教の時代」、「理性の時代」だ。
 ルールブックに「タイムパラドックス」などという用語が登場したりして、なんとも楽しい気分になる。

 つまり「過去の時代に建てた建物は未来にも登場する」んである。なんかすごくおもしろそうじゃないか。
 3つの時代にはそれぞれ特有の得点方法が用意されている。プレイヤーは2個ずつのコマを持って、未来にいったり過去にいったりしながら、各時代に建物を建てたり、入植したりする。
 得点はゲーム中2回。そのとき、コマを置いている時代から得点をえられるというわけだ。

 SFファンとして、すごくおもしろそうなテーマではあるわけだけど。不安もある。「次の時代への波及」という要素が、処理として複雑すぎるのではないかという点だ。
 この不安は、残念ながらわりと的中で。ただ波及するだけならば思ったほどではないものの、タイムパラドックスに関する処理はけっこうめんどくさい。
 さらに、チグリス・ユーフラテスに似た王国の合併や分裂といった要素もある。じつはベースの部分はシンプルなゲームなのだけど、いろいろなルールがからんだときの例外処理がひどく多い。
 しかし、まだぎりぎり、処理できない量ではないと思う。少し慣れれば大丈夫だろう。
 各プレイヤーに配れるかたちの、わかりやすいリファレンスが欲しかったところだ。作ろうかな。そうしたものがあれば、だいぶ変わると思う。

 ゲームは意外とシンプルで、けっこう楽しい。「タイムパラドックスで建物が壊れた!」などは強烈すぎるインタラクションだし、おそらくは1番手プレイヤーが有利だろうなどの欠点はすでに見えているけど。
 そのあたり、もう少し練ることはできたと思うけど。
 でもテーマは魅力的だし、ダイナミックに局面が動く感じもやってて楽しい。

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クロノスを