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マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ
 読書

マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ
今野緒雪 集英社コバルト文庫

2005.7.8 てらしま

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 近ごろわたし、読書のペースが落ちている。これはもう、考えると愕然としてしまうくらい読んでいない。
 だからこのページも更新できてないわけで、しかも積ん読は増えており、そのうち買ったことを忘れてしまう本があったりとかして、弊害がある。
 どう弊害があるかというとだ。気がつくと棚に同じ本が2冊あるとか。ちょっと調べものをしようと思って捜しても見つからず、よーく考えてみれば買ってないじゃんとか。
 原因はいろいろある。遊びが増えたとか、別の趣味の方が忙しいとか、ワールドカップが近くてテレビを見なきゃならない時間が多いとか、F1の新レギュレーションが斬新すぎとか、パソコンのメモリ不足とか暑いとかいろいろだ。
 でも本は増える。不思議なことに。
 本を買うことと読むことは別の欲求からくる行動なのである。つまり、なぜ人は本を読むかといえば、それは本棚の未読率をこれ以上上げないためなのである。
 このさい、小説じゃなくてマンガのレビューでも書こうか。と思うと、わたしの好きなマンガというのはどうも偏っているらしく、もう何年も新刊が出ないとか、打ち切りになっちゃったとかそんなのばっかり。やっぱり完結したときに書きたいよなと思ってると何年待たされるかわからないんだし、それ以上に、マンガというのは完結したことが話題にならない媒体だ。たいていは、一番勢いを持っていておもしろい時期に爆発的に話題になる。そのあとは勢いを失っていき、読者も減っていき、完結したころには、話題は別のマンガに移っている。もちろんファンである我々は読んでいるが、全盛期ほどおもしろかったわけではない(場合が多い)ので、なんか終わったことに満足してしまってレビューを書こう!という勢いが出てこない。
 では打ち切りになったマンガではどうか。『満腹ボクサー徳川。』というわたしの大好きなマンガがあったのだけど、打ち切りっぽく終わってしまった。マンガがこうやって終わると、ファンとしては「またいつか再開する」という期待を捨てられないから、完結したかのようにレビューを書いてしまうのもなんだかなあと思ってしまう。それに、なにしろ処理されないまま残っている話なので、論じようがないというところもある。
 そもそもマンガのレビューって、あまり意味がない気もする。小説と違い、読者は表紙絵で買うものを選べるのだし、読むのにさほど時間はかからない。その気になれば、買わなくてもマンガ喫茶で読めばいい。わざわざレビューを参考にする必要はないじゃないか。実際、わたしはネットでマンガの批評を捜したことがほとんどないのである。
 いやまあ、小説以外なら読んだなそういえば。でもここに書くような本じゃなかったし。経済学の本だの、20年前の衛星通信の本だの30年前の囲碁の本だのをレビューしても意味がないじゃないか。よほどの名著ならともかく。
 で、こうして小説を読んでいない時期があると、やはり読みたくなってはくる。だが、身体が読むことに備えられない。こういうときは小説を読んで満足する感覚が恋しくなってるわけなので、そこで「もしハズレを引いちゃったら」と思うとなかなか手が出なくなってしまう。本を毎日読んでいるときというのは読むことそれ自体が楽しいわけなのだが、そこから離れてしまうと、そのことを忘れてしまうのである。だからなんとなく身構えてしまうのだ。リンゴを食べるときに、ぼけたリンゴの空しさを思い出して身構えてしまうのと同じだ。
 でつまり、マリみてである。このページにとっては、重要なシリーズなのである。とりあえず出れば読むので、ページ更新のチャンスを与えてくれるから。身構えるまでもなく30分で読み終えることがわかってるし。
 だが。いまわたしは、困っているのである。なにを書けというのか。
 なんというか、これは「本気」の巻ではない。そりゃあ別におもしろくないわけではないけど、なんとなく、話を書くより新刊を出すことの方が目的だったんじゃないかと感じてしまわないでもない。まあ話は少し進んでるわけだけど。
 というわけで、なにもこの一冊でレビュー書く必要もないのかなあなんてことを思ったり思わなかったり。まあでも書いたな。


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