コミックマーケットへの出展が決まっているわけですが、現在のところ新刊の予定も新しいゲームの予定もないのです。
あ。↓です。
ところが、いまのところ予定しているのは、↓だけなのです。すべて既刊だし。
テラフォーマーはけっこう作った気でいたので、1年くらいかけてのんびり売ろうかなと思ってたんですが。おかげさまで予想外の好評をいただきまして、在庫があまりないのです。
そして気づけば、コミケまであと1週間しかないし。
このままでは、あまりに寂しい売り場になってしまうんではないか?
と思ったので、なんか作ろうかなと。
いや考えてるだけですよ。じっさいに作るとは限りません。ほんとに。
さすがにだいぶムリがあるので、期待もしないでください。
といったって、いろんな可能性が考えられるわけです。
たとえばドミニオンのことを書いた薄いコピー誌か、まあそこまでいかなくても、8ページくらいまでなら無料のペーパーという手がある(以前やった、ミニマルドミニオン、ドミニオン:陰謀 推奨セット攻略 のような)。
ドミニオンのことじゃなくて、このサイトにいつもだらだら書いてるゲームの話をだらだら書くという手もある。
まあそのへんなら、やってやれないことはないだろう。
しかし。
そこであえて、ゲームを作ったらどうだろう。
……いやほんとに、まともなものができあがるわけがない企画なので。ていうか「けっきょく作らない」に一票なので。あまり気にせんでください。
さて。
作れるとしたら、どんなものだろう。
とりあえず、ボードゲームの問題はいつだってコンポーネントだ。これはもちろん、たいしたものにはならない。
名刺カードにプリンタ印刷とか? その程度が関の山だろう。
あと、チーパスゲームズ方式というのはある。「箱に入っている以外で、ポーカーチップを○個用意してください」とか。これは有効なんではないか。
なにしろ、1週間でろくに調整もせずに出すものだし。しょうじき、そんな高い金額をいただくわけにはいかない。ただというわけにもいかないけど、まあ数百円がいいところだろう。その範囲で作れるものなんてあまりない。
というわけで、つかえそうなモノを挙げてみよう。
そんなところじゃないだろうか。
では、この範囲で作れるもの(かついちおうの売り物としてなんとか体裁になりそうなもの)を考えてみよう。
というところで、次回に続く。えっ?
(※記事タイトルの「①」はネタかもしれません)
話題の映画『インセプション』を観てきましたよ。
なんか、こういうの好きな人たちって昔からいるよねって感じ(自分含む)。
多層構造の世界、というネタは、前からかなりの数あるし。『百億の昼と千億の夜』とか、最近なら『順列都市』『ディアスポラ』とか。映画なら『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』とか。
中にはカルト的な人気を博すものも少なくない。もちろん『アヴァロン』でもいいし『未来世紀ブラジル』でもいいんだが。『マトリックス』? ああそれもある。
あと、日本の小説ならミステリとされる分野でいくつか読んだ気がする。あまり読んでないので思いつくところで『アラビアの夜の種族』『匣の中の失楽』『名探偵夢水清志郎事件ノート 機巧館のかぞえ唄』……まああまりに個人的な読書範囲なのだけど、たぶん数え上げはじめたらきりがない。
昔からすごくたくさんあるやつなのだ。たぶん数千年前からあるネタで。観る前から感じてたのは「いまさらこれ?」感だった。
だって、夢にもぐるなんて、もはや使えないでしょふつう。誰でも思いつくし、あまりに使い古されてる。しかたないから夢じゃなくてサイバー空間にしたり、夢と現実を逆転させたり、小説の中に小説が登場するメタ構造にしたり、いろんな手管が駆使されてきたジャンルで。
それなのに、インセプションはあまりに素直に夢に潜っちゃうんである。この企画よくとおったなと思うくらいだ。
観たあとでも、そんな印象は変わらず。
むしろアクション映画だろうこれは。と思う。それもBの線の。
夢にもぐる設定の説明とか(ただしSF的ガジェットの説明は一切ない)、ひとつのプロジェクトの準備とかを前半でやり、後半は、それを一気に爆発させる。おなじみの話だ。
前半で構築してきた世界があるからこそできる、後半のバカアクション映像を楽しむための映画。だと思うわけで。
その意味では、おもしろいところはけっこうあったが。まだやれるだろという感じもする。若干ものたりない。
2層目楽しかったけど3層目イマイチじゃね?
SF的な説明は完全に省かれていて。レム睡眠という言葉さえ出てこない。その代わり、夢の中では時間が延びるなどの設定だけが語られる。
しかし、それでも語りきれてない。前半はけっこう早足で説明されるんだが、説明しきれない。
そのこと自体はかまわない。整合性よりテンポというのが、いまどきの流儀じゃないかという気もしているし。むしろそれでいい気もする。
なのでむしろ、SFというよりは、超能力モノと思ったほうがいいくらい。なにしろ「夢」だし。SFガジェットを必要としないための、ド直球ネタだ。
そのあたりの、SFなんてもう時代遅れ感はハリウッドでも同じだよねというか。
日本のライトノベルとかマンガとかでは、もうとりあえず魔法か超能力といっとけみたいな世界観ばっかりだ。これはアメリカもそうなんである。
めんどくさい設定なんてもはや誰も耳を貸してくれなくなってるよねーというか。
ラストシーンのこともあり、いろいろ深読みする記事が出てきてると思うけど。そこはちゃんと深読みさせるように作られてるわけで、狙った面もあるだろうと思う。でも本質は、わりと素直にバカアクション映画だと思う。
でもまあ、そう思っちゃわないほうが、深読みできて楽しいかもね。
HEX BUG nano というおもちゃが、先週末に発売されたとのことで。東京おもちゃショーに参加してた方のツイートで知ったんですが。
気になったので、買ってみたのです。
どんなおもちゃかというと、こんな感じ↓
まあ、ちょっと曲がった脚がついてて。中にモーターが入ってて、スイッチを入れると振動する。別に足は動かないんだけど、振動で動くと。ネコジャラシの要領というか。
それだけのものではあるんだけど。
でもこれがすばらしい。
そこらに転がってたボードゲームの箱に放りこんでみたり。
ボードゲームの箱は、HEX BUG nanoを手軽に遊ぶにはちょうどいい。てきとうに走らせて眺めてたりする。
ところで、youtube見てたらこんな動画↓もあった。
「第6回 IGDA日本 SIG-BG テーブルゲーム交流会」というイベントがあったらしく。
参加しようかなーと思っていたら、気がつくとチケットなくなってました。なので、その後各所でまとめられたレポートなどを読んでます。
キーワードは
・勝ったら 実力 、 負けたら 運
カードショップの店長をやっていた時、実感したこと
ゲームを 駆け引き、思考をがっつり遊んでいるプレイヤーは かなり稀だった
勝つため や 重度の駆け引きをするプレイヤーが全然居ない
(勝つために遊んでいる つもり
ある一定以上のレベルに上がろうとしない)
→ プレイヤーは 駆け引き、思考をする事を 目的にしていない
ゲームを媒体にして、友人とコミュニケーションするのが目的である。
(彼らは そう言うつもりでは無いのだけれども、本質的には そうなのだ とわかった)
けっこう、もっともなことをいってるなと。思うわけです。
勝ったときには自分の力で勝った、練習の成果がでた、と思えたほうが楽しい。負けたときは、運が悪かったと思えればこそ、もう一回といえる。
ところで少し前に「効率とインタラクションと運」という記事を書いた。あれは3人以上のゲームを前提に書いている。
2人の場合、効率とインタラクションは統合できる。なぜなら、相手の不利益はそのまま自分の利益だから。「自分が1点」と「相手が-2点」の選択肢があったとき、2人ゲームならば、後者のほうが明確に強い。
2人ゲームの環境では、効率とインタラクションは同じものなのだ。
その意味で、2人ゲームであるTCGは、実力と運という2つの軸で語ることができる。
「勝ったら 実力」が成立するためには、実力が明確に勝敗に寄与しなければならない。「負けたら運」が成立するためには、その実力の差を、運で覆しうるようになっていなければならない。
たとえば実力で10点の差がつくことが見込まれるなら、運次第で11点得られるようになっていればいい。この場合、運の確率は低くてもかまわない。可能性があればいい。そういうデザインということだろう。
(ただし、確率が数値で見えてしまうのはよくないかもしれない)
アナログゲームで2人用ゲームというと、運のないアブストラクトが多いわけだけど。TCGは運を入れている。だからこそ語れることがある。
TCGというのは意外と、ゲームを語りやすい題材なのかもしれない。
なんてことを少し考えた。
上にも書いたけど、3人以上のマルチゲームでは、インタラクションという要素が加わってくる。これは非常にやっかいな問題で、2人用ゲームとはまったく事情が違うといっていい。
このサイトにいつも書いてるのは、そのマルチゲームのこと。なのだけど。2人用ゲームからの視点で見えるものもあるかもしれない。
ところで日記をね。できるだけ書こうかと。
やっぱりサイトは更新してなきゃいけないなあと。
最近twitterばっかりやってると、サイトを更新しなくなるのです。でもやっぱり、いきなりはじめたボードゲームの同人活動とかなんとかやれてるのは、このサイトを読んでいただいてる方々のおかげなわけで。
とか考えてるので、かなりてきとうな話題で更新していく覚悟なのだけど。いつまで続くか。
先週の土曜日の話ですが。
「ドミニオンへの招待」というイベントにいってきました。
なんか壇上でしゃべるほうで。『ドミニオンレシピ』書いた人ということで、テンデイズゲームズのタナカマさんにお呼びいただいたのでした。
あの本からこんな展開があろうとは。わからないものです。たしかに、ボードゲームの攻略というのをわりと本気で書いてみたという例は少ない。そのあたりを評価いただいたようで。
イベントに先立って、インタビューなどというものを受けたりも。
わたしのようなものぐさと違ってアクティブな方です。こういう方にふりまわされる(失礼)のは、しかし楽しいのです。
イベントの話に戻ると。
あんまりおもしろいこといえる人間じゃないけど。他にもたくさん出演者の方がいたので安心です。
DJ急行さんとタナカマさんがおもしろくしてくれるし。
むしろ他の方々の話を楽しく聞いてたほうで。
そんなに集まらないのかなーとか、知ってる顔ばっかりかなとかも思ってたけど、そんなことはなく。予想よりもずっとたくさん集まってました。
これが全部ドミニオンのファンかーと思うと、すごいわけです。
ひとつのゲームでこんだけ集まるっていうのは、そうそうあることじゃないし。なんだかんだといっても、モンスターゲームだなあと。
パネルのあとも、フリープレイ卓を徘徊していろんな方と話したりしてました。時間がたりないくらいでした。