大聖堂のインストしてるときに横から「こんなめんどくさいルール説明するくらいならストーンエイジ……」と(冗談で)いわれた。そのときふと、「ほんとにそうだ」と思ってしまったのだ。
このゲームよくないなあと思った。
いや、もちろん、違うゲームだしね、「もはや大聖堂は必要ない」とかそんなことをいうつもりはないけど。
ストーンエイジは、ルールもコンポーネントも非常に整理されていて、インストもしやすい。原始人だから言語依存もないし。
多聞に漏れずわたしも、ボードゲーマーじゃない人にプエルトリコを奨めるのは自重したことがあるわけですが(笑) 今度ストーンエイジを教えてみようと思っていたりもする。
加えて、ストーンエイジには「ダイスを振る楽しさ」もある。ダイスを振ることはやっぱり、どうしようもなく楽しいのだ。
で先日、人を増やす作戦をやってみた。資源がたくさんあるのは楽しいなあ。
基本的には、人を増やした以上、建物の件数は減る。だから、高い建物を意識して建てる必要が出てくる。というか強く意識して金を掘りにいく必要が出てくるというわけで、人を増やさない速攻派とは明確にプレイが変わる。
(そういうプレイの幅があることはいいゲームの絶対条件だが、問題は、研究されたあとでも幅が残ってるかどうかだ。イスファハンも原始スープも、かつては傑作だったのだ)
まあそのゲームは、(結果からいえば)いつもの癖で木を食べたら負けたーみたいな結果でしたが。
長引いたほうがよさそうなので、「1-7」の建物に人を置いて「建てません」とかやってみたりした。建物をとめる手はマニュアルにも書いてあるけど、じゃあどんなタイミングでやるのか考えると悩ましい。
手番順で3番手以降のプレイヤーが人を増やす、みたいな感じに、いまはなりつつある。でもわたしの周辺は人を増やす評価が不当に低いような気もする。3種のインフラ投資はじつのところどれも効果あるので、1番手が初手で人を増やす場があっても不思議はないなーと思う。どうなんだろう。
4人だったら「めんどくさいからストーンエイジで」とか「とりあえずストーンエイジでいいか」みたいな扱いに、なりつつあります。わたし個人の評価としても、まだまだ高い。
ていうかBSWやれという話もあるなあ。
学園祭会場にいってみたら、某マンガで有名になった現代視覚文化研究会が 声優ライブやるらしいということで、当日券買って参加してみた。
きたのは、桃井はること新谷良子。新谷良子って、ギャラクシーエンジェルに出てたなあというくらいしか知らない。あーあと、絶望放送に出てるなあとか。
声優とかあまり気にしないけど憶えてたわけだから、まあ好きなほうなんだろうとは思うけど、もちろん歌は知らない(笑) 桃井はるこのほうはなんの作品に出てたのかも知らない。
ていうか、ライブ会場なるものに居あわせたのも10年ぶりなんである。(前回は98年の明和電機ツクバ凱旋ライブ……のスタッフ)
でも楽しかったですよ。音響ひどすぎて歌詞ききとれないとか、運営のぐだぐだ感とかも学園祭っぽいし。
他は、 SF研究会アルビレオとTASC(非電源ゲームサークル)のあたりをうろついてた。
アルビレオの展示→
主犯はこの人。彼のコレクションはあいかわらずすごい。
で、毎年やってることだけど、夜はOBどもが集まってゲーム合宿。開いてなかった箱をずいぶん開けることができた(笑)。
2008.10.14 22:11 masamasa :
アルビレオブース、見たときに、「業者?」「本職?」って思いました。
「凄い」の一言ですね。
ファンクションポイント法(システム開発の見積もり手法)の本とか眺めてて思ったんだけど。
JAVAのフレームワークとかで出てくる、大量の設定XMLとかプロパティとかのファンクションポイントって計算するのかなあ。
プロパティ名間違ってたら動かないんだから、あれだってテスト対象なわけで。っていうか、あれのせいで工数が膨れあがってる現場もあるんだから、計算しなきゃウソだと思うんだが。
まだ習いはじめでよくわからんのだけど、どうなのだろう。
ロストシティ……ではあるんだが、やはり2人と4人とでは印象がだいぶ違う気はする。
とりあえずやって思うのは、すごく最近っぽいゲームだなということだ。
30分で終わるし、運ゲーだし。
(内容に対して不必要に大きいボードとかも)
このゲームだけの話ではないけど。
どうせ30分で終わるのだから、逆転できなくなってしまってもかまわないんである。差が開きはじめたら開く一方というゲームでも,、すぐ終わるなら「もう一回」といえる。
そういうゲームは飽きも早いのではないかと思うけど、そうしたら、次のゲームを買えばいいのだ。ゲームは毎月たくさん出るし、どうせゲーム会では、ひとつのゲームを何度もやりこんだりしない……。
という作りのゲームが、増えている。
必要なのはとにかく「早く終わること」。考えこんでしまうと時間がかかるから、「考えてもしかたのない作りにすること」も必要だ。つまり、30分で終わる運ゲーである。
三国志より三国無双という話だ。
こういう流れは別に日本だけの話じゃないし、ましてゆとり教育のせいでもない。
ボードゲームの世界はけっこう公正で、『大聖堂』や『ストーンエイジ』もちゃんと評価されている。そうして棲みわけるならそれでいいとも思うわけだが。
こんな書きかたをしているけど、こうした30分の運ゲーは、たしかに新しいゲームだとは思う。「これでいいんだ」としてみることでしか生まれてこない種類のゲームも多いと思うのだ。
個人的な好みは別の問題だが。
これもそっち系のゲームかなあと思う。
手札の引きが悪いと本当になにもできないし、逆転を狙おうと思ったころにはもう終盤だし。
ルールの説明が大変わかりづらくて、なかなか正しいルールにいきつかなかった。しかしわかってみれば、なるほどと思わせるルールである。
なにがなるほどかというと、「なるほど、談合はこうして生まれるのか」というところ。
ようするに、工事の入札をする。一番安い金額を提示したプレイヤーが、受注するんである。受注すればもちろん、その金悪をもらえる。同額だった場合は、その金額を提示した全員が受注できる。
受注したら、自社が所有している技術者たちを現場に送りこむ。技術者にはいろいろな種類があって、また工事によって要求される技術者の種類と枚数が違う。必要な技術者がいなければ入札はパスするしかないので、技術者はたくさん抱えていたほうがいい。
ところが、じつは罠があったりする。
ときどき、山札から「決算日」というのが現れる。これが起こると、その時点での空き要員の数に応じて、お金を支払わなければならないんである。
しかも、このマイナスが強烈に大きかったりする。
工事を受注するためには技術者を抱えていなければならないが、抱えすぎると決算日で大変なダメージを喰らってしまうかもしれない。運まかせではあるけど、シンプルにジレンマを実現してるなと思う。
受注することには、お金をもらうことと技術者を稼動させて決算日のダメージを減らすことの、二重の価値がある。けっこう、赤字でも受注したくなったりするし、競争していると簡単にそうなる。
しかしこのルール、同額の場合は全員が受注するんである。
ようするに、全員が最高金額を入札し続ければ、みんな幸せになれてしまうんである。
まあルールに「談合していい」とは書いてないので、相談してはいけないと思うけど。
工事が終わって、技術者たちが帰ってきたところで決算日がきてしまったら、これはもうどうしようもない。いろいろ考えてみたところで、その不運で受けるマイナス得点を覆すことなどとても無理だろう。
そのあたりはまあ、気軽な運ゲーだ。
でも、この技術者カードをそれぞれ「JAVA技術者」「.NET技術者」などと読みかえると、なんかこういう会社ありそうな気もしてくる……。