少し前からプレオープンなどしてたけど。きょう正式オープンしてた。
中野ブロードウェイといえば、我々が大好きなある種の文化の集積地。いわゆる「聖地」などと呼ばれることもあるような種類の場所のひとつだ。
なんでこの場所にボードゲームショップがないのだろう。とは何度も思った(ミニチュアゲーム専門店ならあったのだけど)。
そこにとうとう、ボードゲームショップができたというわけで。
というかこのお店。わたしにとっては、一番近いショップということになったりする。徒歩圏内。
ブログやってるくせにいつも写真を撮り忘れるのだけど。きょうはめずらしく撮ってきた。
ギガミックのゲームがたいへん似合う感じ。
写真写ってませんが、ほかにボードゲームがたくさん並んだ棚もありますよ。そっちも撮れと。フリーゼのビール侯爵とか、話題のゲームもちゃんと並んでました。
ボードゲーム専門店ではないというだけあって、独特の品揃えです。なんとも、中野ブロードウェイっぽい店(笑)。
ほんの少しだけですがお話を聞いた。プレイしておもしろかったものだけを並べているとのこと。
あと、じつはボードゲーム専門店ではないということで、じゃあなんの店といえばいいだろう。ボードゲームを中心としたヨーロッパ産の、雰囲気あるなにかを並べたお店?
世界一大きな絵本とか。「妖精カード」とか。あとヨーロッパの城のペーパークラフトとか。
ボードゲーム以外に、そんな小物が並べられている。雰囲気からコンセプトがはっきりと感じられる店です。
ありきたりな表現でいってしまえば、おしゃれだ。
ボードゲームショップがたくさんできるのは、我々ユーザからすればすごくいいことなのだけど。辛い見方をすれば、全部が成功するとは限らない。
いちおう競争なので、たとえば値段、付加価値、利便性などあらゆる面で他の店に負けている店があったとしたら、厳しいだろう。ということは誰でもいえる。
そんな中で、たぶんショップは、独自の品揃えとかイベントとかいろんなもので差別化しようとしていて。
こんなのユーザの気楽な想像だけど、もちろんどの店もいろいろ考えてるに違いないわけだ。
そんな中に、また新しい店ということだ。特徴はきっと、ボードゲーム専門ではないこと。独特の品揃え。中野ブロードウェイという立地。
なにしろ近いので。個人的に応援してます。
そいえばまた中央線沿いだ。もう何件目だろう。中央線ボドゲツアーとかできるなー。
というわけで読んだ。ゲームデザインの視点から語る、ゲームの本。
読みかえしたいところはけっこうあるけど。
「全員読め」といいたいなどと。こないだ書いたけど。
まあそりゃそうなのです。なにしろこの本、わたしがこのサイトでグダグダいってる内容とだいたい同じ立場だから。わたしがこの本を読んでほしくないなら、このサイトも読んでほしくないということになってしまう。それじゃあなにを書いてるんだかわからない。
立場が同じなので、書いてある内容も理解しやすい。いちいち納得してしまうというわけで、ページ数多いわりにはずいぶん読みやすかった。
ただこれ、逆にいえば、それほど大きな新発見もなかったということになる。それぞれの記事も概説にとどまる感じになっていて、それほど深いところまではいかない。
たぶん、これに書かれた内容というのは、意識的なゲームデザイナーとか、ゲームについていろいろ考えてきた評論家とかならだいたいいきついている範囲の話だと思う。
もちろん、わたしにとっては知らないことはたくさんあったし(なにしろいいかげん知識が足りないので)、読んだことない本もたくさん紹介されていたけど。
でもとても丁寧に説明されていて、わかりやすい。
知っている人はいたかもしれないけど、ちゃんと言葉にすることができていたとは限らない。ここまでちゃんと、いろいろなことをふまえてまとめてくれたというのは、大変価値があることだ。
そういう、よくできた教科書という感じの本だった。
丁寧なだけではなく、とても慎重に書かれているという印象もあった。
これはやっぱり「ゲーム」という言葉があまりにも広すぎるんだろうなと思う。一般的な用法の意味でも、あつかわなければならない内容の面でも。
さまざまな方面からの反論が当然ありえるし、それに対するための防御を施しておかなければならない、のかなあという印象はある。このあたりは、日本もアメリカも同じなんだなあというか。
広く、妥協せずにゲームをとらえようとしている結果だとも思う。ここまで正面から、ちゃんとゲームを解説する本は他に知らない。
もちろん、ゲームにはボードゲームも、RPGも含んでいる。上巻の内容でいえば、ボードゲームの話が一番多いくらいだ。我々にはなじみ深いゲームタイトルがちょろちょろ登場したりもする。
ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』が、再三引用されている。この本もとても好きなのだけど。
ホイジンガが語ったのはゲームだけではなく、遊び全般の話だったはずだ。「ゲーム」の本なのだが「遊び」の話がけっこうな割合で入っている。
ゲームデザインからゲームを考えるといっても、そのゲームとはなんなのかと考えると、どうしても遊びに踏み込まざるをえない。ゲームを語るために必要な「遊び」を、再検証しなければならなかったということだろう。
特に、ホイジンガに触発されたという「
そういう外堀の話もあるけど、ゲームを構成せしめる内部の話もある。
この本、下巻までを通して4つのユニットに分けられている。
ユニット1は「核となる概念」。上に書いた魔法円の話や、そもそもこの本が語ろうとするゲームとはなんなのか、この本が語る範囲はどこまでなのかといったことが、注意深く詳細に書かれている。
ここで、ゲームを構成する3つの視点が紹介される。「ルール」「遊び」「文化」だ。
以後のユニットは、この3つを論ずるという構成になっている。
この上巻に入っているのは、このうち「ルール」のユニットだ。ルールの視点から見たゲームを解説する。
ルールはゲームを定義するが、ルールとはなんだろうか。ルールはどのように働きゲームデザインにどう関わるか。
「情報理論」「フィードバックシステム」「ノイマンのゲーム理論」なんて言葉が、矢継ぎ早に出てくる。
たしかにゲームに必要な要素ばかりだ。
とりわけ、ゲームデザインの視点からと思ってみると、デザイナーならどこかで意識しているだろうと思える内容ばかり。
ただし、それぞれの解説は概要にとどまり、くわしくは別の本を読んでねという感じになっている。そのあたりは教科書的というか、今後の研究の土台になればいいのだろう。
「全員読め」といいたい、などと書いたのだけど、じつはそれどうなんだろうとも思いはじめている。
もちろん、できるだけ多くの人に読んでほしい。日本のゲームはアメリカに遅れをとっているなどということを見聞きするけど、その差を埋められるのがこの邦訳かもしれない。そんなことさえ思う。
でも、ゲームデザインの視点から考える本なので、プレイヤーの視点にとっては不要な知識かもしれない。評論には役立つと思うけど(紹介されているいろいろな言葉とか)。ゲームを遊ぶ上では不要という気もする。
また、基本的に教科書なので、内容については全部知ってるよという人がいてもおかしくない。そういう人は、この本の先の議論をすればいいような気もする。
発見する本ではなく、整理する本なのだ。
とはいえ、とてもよくできた教科書です。おすすめ。
書いてから思ったけど、こういうのあんまりこたえないほうです(笑)。わたしの信仰を読んだって、みんな楽しくないわよね。
まあてきとうにスルーしてください。
Q1:ボードゲームにハマった(ボードゲーマーになった)のはいつごろですか?
子供のころ、3目並べや囲碁、将棋、エポック社のなにかをやってた記憶はある。意識的にはまったのは、高校生の頃(1995年くらい?)のマジック・ザ・ギャザリング。
TCG以外でいえば、1996年の『カタンの開拓者たち』。
Q2:ハマるきっかけになったゲームは何ですか?
『カタンの開拓者たち』
Q3:どのようなタイプのゲームが好きですか?
既成の言葉でいえばいわゆる「ファミリーストラテジー」全般。
Q4:よくゲームをする場所はどこですか?
自宅が多い。あと、東京各所のゲーム会。
Q5:どれくらいの頻度でゲームをしていますか?
ドミニオンを含めると月5回程度?
Q6:現在よく遊んでいるゲーム仲間は何人くらいいますか?
んー、ドミニオンが20人くらい、それ以外が十数人くらいかな。
Q7:ゲームはいくつくらい持ってますか?
200個くらい。
Q8:どれくらいのプレイ時間のゲームを好みますか?
5時間以内であれば気にしない。「ファミリーストラテジー」が好きという意味で、いまは2時間以内のものに好きなものが集まっている。
Q9:オールタイム・マイベストゲームは何ですか?
『ストーンエイジ』
Q10:これまで回数を一番多くプレイしたゲームは何ですか?
『マジック:ザ・ギャザリング』
Q11:好きなゲームデザイナーは誰ですか?
じつは特にいない。そういう見方をしていないというのがしょうじきなところ。
Q12:嫌いな(自分に合わないと思う)ゲームデザイナーはいますか?
いるけど、挙げてもなあ……。一番嫌いなのは、箱に無記名のもの。
Q13:好きなゲームメーカー・ブランドはありますか?
デザイナーと同じ回答。
Q14:異性とボードゲームをすることはありますか?
たまに。
Q15:子供とボードゲームをすることはありますか?
少ない。
Q16:お年寄りとボードゲームをすることはありますか?
いればやるけどいない。
Q17:子供の頃、どんなゲームを遊んでいましたか?
コンピュータゲーム。アーケードの格闘ゲームやシューティングゲームがメインだった。
Q18:麻雀は遊びますか?
誘われれば。
Q19:『モノポリー』は好きですか?
昔よくやったけど、いまはもう古いゲーム。
Q20:『カタンの開拓者』は好きですか?
好き。ただこれも、もう風化しつつある。
Q21:『カルカソンヌ』は好きですか?
はじめてやったときはすごいと思った。いまはそうでもない。どこへいってもカルカソンヌをやらされる状況に抵抗していた時期があるw
Q22:『ドミニオン』は好きですか?
どうだろう……。個人的には難しい質問。
とんでもないゲームだし、ボードゲームを語る上で分析せざるをえないゲーム。
Q23:拡張セットを加えて遊ぶのは好きですか?
あまりやらない。
Q24:伝統ゲームやアブストラクトゲームは好きですか?
好きだが、他があればそちらを優先する。
Q25:BSWやiPhone/iPadアプリでボードゲームを遊びますか?
昔(5年くらい前?)BSWをやってた。当時はサンファンが流行だった。
Q26:テレビゲーム機や携帯ゲーム機でボードゲーム以外のゲームを遊びますか?
いまはほとんど遊ばない。
Q27:ウォーゲームは遊びますか?
数回やったことがあるという程度。
Q28:TRPGは遊びますか?
数回やったことがあるという程度。
Q29:トレーディングカードゲームは遊びますか?
現役のトーナメントプレイヤーではないが、まだときどき限定戦をやる。
Q30:デッキ構築ゲーム(ドミニオンクローン)は遊びますか?
それぞれ1回ずつ遊ぶ。
Q31:得意なゲームはありますか?
ハイパーロボットがいまだに生涯全勝(笑)
Q32:「このゲームは合わない」と思ったゲームはありましたか?
パーティーゲーム系は苦手。
合わないというより、欠点はここだと分析してしまうことが多い。
Q33:食わず嫌いだったけど、遊んでみたら意外とイケたというゲームはありますか?
たぶんいくつかあるけど……憶えてる中では『アップルトゥアップル』あたりはそうかも。
Q34:忘れられないコンポーネントのゲームはありますか?
『ティカル』『タルバ』
Q35:今入手しづらいゲームで欲しいものはありますか?
あまりいろんなゲームの在庫を把握してない……。
Q36:所有ゲームの中でもっとも笑いの取れる一品は何ですか?
そういう意味かどうかあやしいけど『スペースアラート』かなあ。
Q37:自分が死んだとき、お棺に入れてほしいゲームは何ですか?
入れないでください。
Q38:国産でオススメのゲームは何ですか?
国産はやっている個数が少ないが『パレード』。
Q39:「これこそ日本語版を出してほしい!」というゲームはありますか?
ない。
Q40:「これこそ再版してほしい!」という同人ゲームはありますか?
同人ゲームをあまり知らない。最近手を出しはじめたところ。
Q41:よく見ているボードゲーム関連サイトはどこですか?(いくつでも)
目についたものは端から。一番見るのはtwitter。
Q42:購入の参考にしているゲーム紹介サイトはどこですか?(いくつでも)
あまり購入の参考にはしていない気もする。
ニュースという意味では Table Games in the World か。
Q43:書籍・雑誌で「これは役に立った」というものはありますか?
えーすごい無責任に挙げるし自分にとってのという意味と理解するので。
Q44:月平均するといくらくらいゲームを買っていますか?
2万円くらい?
Q45:主にどこでゲームを買っていますか?
近くのボードゲームショップ、メビウス便。
Q46:ゲームを買うときに決め手となるものは何ですか?
うーん……、気分かなあ……。
Q47:新作と聞くと思わず手が出そうになるほうですか?
どちらかというとなるほう。
Q48:購入の時、ゲーム賞の受賞歴を重視しますか?
しない。
特にここ数年は、必要なくなってる気がする。
Q49:国内で好きなボードゲームショップはどこですか?
わたしのゲームを置いていただいてるお店。
Q50:ショップを選ぶときに決め手となるものは何ですか?
近い。
Q51:メビウス頒布会に入っていますか?
はい。
Q52:海外から個人輸入したことがありますか?
自分ではない。他人の輸入に乗ったことなら。
Q53:「これがゲームになったら絶対買うのに」というものはありますか?(実際のできごと、小説、漫画、アニメなど)
ない。
Q54:買ったけど未プレイのゲームはどれくらいありますか?
2~30個かなあ。
Q55:ネットオークションの取引で困ったことはありますか?
ない。あまりやらない。
Q56:プレイしたゲームの記録はどうしていますか?
していない。
Q57:否定的な感想を言ったり書いたりするほうですか?
よく書く。書くけど、説明はするというか。
分析なしに一言「このゲームはアレだね」と書くだけというのはやらないようにしてるというか。
Q58:ゲーム中によく心がけていることや信条はありますか?
ゲームを成立させている要素を特定すること、とか。
Q59:ボードゲームにおけるジンクスはありますか?(『マニラ』で船長をやると贔屓した船が到着しないなど)
もちろんオカルトは存在しないけど。
ジンクスではないけど「分析する奴が強いとは限らない」とか(笑)
Q60:あなたは勝敗にどれくらいこだわりますか?
できれば場が許す範囲で、ルールに規定されている程度に。
Q61:ゲーム中にはどんな会話をしますか?
このゲームの戦略とか、このゲームどうなんだとか。
Q62:ゲーム中につい言ってしまう口ぐせはありますか?
たぶんすごくある。なんかぶつぶついってると思う。けど自分ではわからない(笑)。
Q63:同じゲームを繰り返しプレイするほうですか?
するほう。だけど、けっこう買ってもいるので現実的に1回しかやってないものも多い。
Q64:ほかのプレイヤーに「これはやめてほしい」と思うことはありますか?
うーん、許し難いことされる場面にあったことはそんなにない。たぶんあまりない。
Q65:長考はどれくらい許されると思いますか?
場の人間が許す範囲まで。かなあ。
Q66:ゲームが終わる前にもうトップを取れないことが確定したらどうしますか?
ゲームによるしとくに決めていない。可能性が少しあるならそっちに動く。得点が隠れているなら忘れたことにする。そういうシステムの救済処置がなにもなく、キングメイカーになるしかない場面なら、これはもうわからない。決めてないし決まらない。
Q67:遊ぶゲームはどうやって選んでいますか?
メンバーを見て。
Q68:インストで定石を教えることやゲーム中に助言をすることについてどう思いますか?
なんでもやっていいし、悪いとはいえない。
それが問題になるのって、その人のコミュニケーションに問題があるときでしょ。美少女にやられたら許すでしょ。
Q69:インストで工夫していることはありますか?
ごく一般的な。
どんなゲームかをざっという、目的をいう、ゲームの流れを説明してから細部を説明する。
あと、インストしててセットアップ忘れることがあるので(笑)、セットアップを先にやる。
Q70:ゲーム中の飲食はどこまでOKだと思いますか?
自分のゲームに関してはあんまり気にしない。
Q71:ゲーム終了後の感想戦をどれくらいしますか?
けっこうやってると思う。
感想戦というより、このゲームはなんだったのか的な話が多い気がする。
Q72:既存のゲームのルールを改良してみようと思うことがありますか?
ない。しない。
Q73:自分でゲームデザインをしたことはありますか?
『テラフォーマー』『ビーンストーク』をよろしく!
Q74:攻略法をいろいろ考えたくなるほうですか?
攻略本書いたりした。
Q75:ゲーム会終了後にはどんな話をしますか?
いろいろ。
Q76:長時間ゲームといえば何時間以上だと思いますか?
んー、メンバーしだいか。
じっさいのところ、最近は1時間超えると長いといわれたりするけど、そこまでゆずりたくないという意味では90分。かな。
Q77:便利だと思う小道具はありますか?
ゲーム中用の小道具はあまり用意しない。収納のためにチャックビニール袋は常備してる。
Q78:ゲームの収納に困ったとき、何か対策をしていますか?
棚を足す。
Q79:オープンのゲームサークルには参加しますか?
はい。
Q80:ゲームサークルのメリットは何だと思いますか?
なんだかんだといっても、いろんなところにいくといろんな意見を聞けるとは思う。個人的な話だけど、考えかたが固まらないように。
Q81:ゲームサークルの問題点は何だと思いますか?
メンバーが固定してよくわからないマナーや偏った意見とかがはびこると迷惑。
Q82:ゲームサークルで気を付けていることはありますか?
んー、とくにこれというのはないのかな。部屋でやるときに比べれば気をつかってるところもある気はするけど。
Q83:ゲームサークルで嫌な思いをしたことはありますか?
だいたいの人はそうだと思うんだけど、言葉遊び系のゲームに初参加で巻きこまれるときっついです……。
Q84:自らゲームサークルを立てようと思ったことはありますか?
ないけど、自宅に知り合いを集めるのはよくやる。
Q85:「すごいなあ」「えらいなあ」と思えるプレイヤーや関係者はいますか?
ブログに記事書く人。イベント立てる人。
Q86:ボードゲーマーには変な人が多いと思いますか?
思わない。
Q87:エッセン国際ゲーム祭など海外のボードゲームイベントに行きたいと思いますか?
いきたいけど、予算があれば。
Q88:浅草のゲームマーケットに行ったことはありますか?
サークル参加してる。
Q89:ボードゲームが好きだということを進んで(ふだんゲームをしない)人に言うほうですか?
いう。
Q90:あなたの家族は、あなたがボードゲームをすることをどう思われていますか?
さあ。
Q91:ふだんゲームをしない人にゲームを勧めることがありますか?
あまりない。
Q92:ゲームをあまりやってない人に対してどんなゲームを出しますか?
んー、まずおもしろいもの。変に軽さを重視することはしたくない。
Q93:ボードゲームをプレゼントで贈ったことがありますか。
ない。
Q94:ボードゲーム以外の趣味は何ですか?
アニメと本かなあ。
Q95:ボードゲームという趣味をやってきて嬉しかったことは何ですか?
んー。むずかしい。ゲームが楽しかったときとか、自分が作ったゲームをおもしろいといわれたときとか、ふつうに答えればそういうのはまああるかなあ。
Q96:ボードゲームという趣味を続けていく上で苦労する点はありますか?
自分の部屋で遊ぶために掃除。
Q97:ボードゲームという趣味の欠点は何だと思いますか?
やっぱり、メンバー集めなのかなあ。
それがあるから、ある程度意志を持たないと趣味に参加できない。その点で、他の趣味に規模で追いつくことができない。市場も小さく、大きい商売が成立しづらい。
Q98:日本におけるボードゲームの現状をどう思いますか?
これから。
都市圏を中心に市場が大きくなってきたけど、ゲームデザイン面ではまだだいぶ足りない。研究や考察や、出版されている書籍のクオリティも足りない。
Q99:もしボードゲームの発展を阻害しているものがあるとすれば、それは何だと思いますか?
あるとすれば。他のあらゆる問題と同じ意味で、旧世代。
Q100:最後に。あなたにとってボードゲームとは何ですか?
「ゲーム」
この本にはたくさんの参考文献が紹介されている。
まだ読んでる途中なんだけど、ちょっと先どりしてまとめてしまおうかと。
といっても、網羅的に注釈にあるもの全部とはいかない。面倒だし。もしあればわたしは見たいけど(笑)
第1章と第2章に、読書案内というものがある。まずそこに紹介されているものを挙げる。中には、ウェブで日本語訳が公開されているものもあるのでそっちにもリンクを張っておく。
第3章以降は、冒頭に引用されてる本へのAmazonリンクだけで。
ゲームデザインの観点から見た、ゲーム研究についての本。
ゲームというとコンピュータゲームを思い浮かべるかもしれない。じっさいこういう研究は、コンピュータゲームの分野のほうがはるかに進んでいる。人口が違いすぎるのでそりゃそうなんだが。
だからもっとコンピュータゲームよりかと思っていた。しかし意外とそうでもない。
この本が扱うのはとにかくゲーム全体だ。内容を見ると、むしろコンピュータゲームよりもボードゲーム寄りという気さえしてくる。
(あと、クニツィアやガーフィールドの寄稿なんてのもある)
まだ読みはじめたところなんだけど。これは本当に超おすすめの本という気がしてる。
英辞郎によれば「ルール」という言葉にはけっこう広い意味がある。
ゲームのルールや法律はもちろん。日本語でいうルールには微妙にない「支配」とか「公式」なんてニュアンスも含まれる。
あとあまり関係ないが「抜群である、最高である」というニュアンスをもつ俗語にもなる。たとえばアメリカのジャパニメーションオタクは「K-ON RULES!!!」と叫ぶ。
この本のタイトル「ルールズ・オブ・プレイ」を直訳すれば「遊びのルール」ということになる。しかし、そうするわけにはいかなかっただろう。日本語の文脈に組みこまれてしまえば、日本語の慣用に限定された「ルール」にしかならない。たぶん、このタイトルはもう少し広い意味を含んでいる。
「プレイ」も同じだろう。
あとこれ、間違いなくゲームについての本なのだけど、ルールズ・オブ・ゲームではなくルールズ・オブ・プレイなのだ。このあたりには強い意欲を感じるわけで。
まあ「遊びのルール」じゃいかにもつまらなそうだし。
この本の存在は知っていた。でもいままで読んだことがなかった。なぜなら、英語力が足りなすぎるから……。
でもなんか影響力大きい本らしいし、ずっと気になっていた。
それが、つい2日ほど前、邦訳版が出たのだ。
もちろん大喜びで買って、いま読みはじめたところである。
とりあえず最初に書いてあったのは、この本が語ろうとする領域の定義。ゲームデザインといったときの「デザイン」とはなにを意味するのか、プレイヤーとはなにか、ゲームが与える意味とはなにか、ゲームに必要不可欠な「インタラクティビリティ」とはなにか。ひとつひとつ、丁寧に定義していく。
そして最後に、この本が語る「ゲーム」を定義する。
ここまでで、170ページ。
この部分の丁寧さと慎重さには、やはり、デリケートな問題なのだなあというのを感じるわけだけど。
「定義の話なんてつまらない」?
まあ、そういう意見もあるだろう。たしかに世の中には、つまらない定義論も多い。
でももちろん(せめて、もちろんといわせてくれ)、正しく使われる定義には意味がある。
少なくとも。わたしにとっては、こんなにエキサイティングな本はないですよ。
この本の重要なテーマとして「意味ある遊び」というのがある。らしい。
英語でミーニングフルプレイ。
意識的なゲームデザイナーや論客なら、この言葉だけでいくらでも語れると思う。
この本に語られているのは、そういう領域の話。なかなか問題がややこしすぎて明文化されないけど、職人たちがじつは理解し実践していたものだ。感覚的にではあっても。
そういうのを体系づけてまとめるという試みだ。そういうふうに見ている。
代表する一冊的な。マスターピース的な。そういう雰囲気を(いまのところ)強く感じている。
なにしろ、わたしがこのサイトとかでグダグダいってることと、立場が非常に近いんである。
これはもうしかたない。わたしはこの本を高く評価することになるだろうと思う。
なので、そのあたりは差し引いて聞いてもらっていいのだが。わたしがいまいいたいことは、
「全員読め」
だ。
#あくまで読みはじめたところの感想だけど。